★1話★
3年前。
僕には未だに忘れられない人が居る。
「――――ねぇ、君バレー部に入らない?」
僕をバレー部に誘ってきた彼女は、1つ上の先輩であり、バレー部のマネージャーだった。 僕にまたバレーの楽しさを教えてくれて、そして――――僕の初恋の人になった。
その1年後、全中が終わり、3年生はマネージャーの彼女も含めて引退。 そして受験に卒業。
「―――大丈夫!蛍は絶対に凄いブロッカーになるから! だから、バレー。やめないでね?」
そう、背伸びをして僕の頭をくしゃっと撫でた。
―――――あれから2年。
僕は彼女を追いかけて、烏野高校へと入学をした。
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