そして当日。
俺は詩織と一緒に駅へ行くべく、待ち合わせをする。
「おはようございます、すみませんお待たせしましたっ」
「――――お、は……………、」
俺は固まる。
初めて見る詩織の私服。 足元までの長めの花柄ワンピースに薄く白いカーディガン。
恐らく軽く化粧もしてるのだろう、いつもよりくっきり顔立ちがよくなっている。
まって、直視できない死ぬ。可愛い、無理。
「黒尾さん……?」
「あ、いやッ……///めっちゃ似合ってる、服……。」
「有難うございます!オニューなんです!」
こうして満員電車で詩織を守りながら到着し、現在に至る。
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