「わりぃな…お袋あーいうやつなんだ…あんまり気にしないでくれな。」 「いえ、とても賑やかで、楽しかったです!」 「ん、ならよかった。」 隣とは言え、俺はマンションの入口まで詩織を送る。 「……でも、嘘じゃないですからね。」 「おう?何がだ?」 「黒尾さんは、とっても素敵な方だと思います。彼女になった方は、きっととっても幸せなんでしょうね。少し……―――羨ましいです。」 「―――――それって『じゃ、帰ります!また明日学校で。おやすみなさい!』 詩織はぺこりとお辞儀をして中へと入っていってしまう。 おいおい ……今の反応なに!!!????? それ超期待しちゃうやつなんだけど!!!!!!!!!!!! やばい、顔が、熱い。 ―――――心臓が、 煩い 。 → ← → back 175/60 |