★6話★ 翌朝。 いつも6時半に起きて支度をして飯を食って朝7時に出る。 が、今日からあと6日間、朝飯が存在しない。 っということを思い出した俺。 「やべー…コンビニでなんか適当に買うか…。」 流石に朝練前になんか食わないと絶対死ぬ自信がある。 いつもより少しだけ家を早く出る。 そう、本当に10分程度。 ふあぁぁ、と大きな欠伸をしながら家を出て研磨を迎えに歩いていると。 「黒尾さーん!」 朝から、俺の耳が即座に反応する癒しの声が聞こえ、俺はぐるっと振り返った。 「詩織、おはよーさん。」 「おはようございます、この時間に会うの珍しいですね。」 「あー朝飯の存在忘れててさ、コンビニで買おうかなって。」 「そんな事だろうと思いました。」 そういうと詩織が鞄をごそごそを漁り、二つの袋を取り出した。 「これ、おにぎりです。シャケとふりかけと梅干の三つと、こっちはお昼のお弁当です。」 そうにっこり差し出してきたのだ。 ← → back 175/50 |