そしてお昼も終わり、夕方。 時間的に今日のラストゲームはうちと森然高校。 「―――研磨さん、ちょっと。」 詩織が突然研磨の方へと行き、おでこに手をかざした。 「…いつからですか?」 「えー……なんでバレてんの。」 「当たり前じゃないですか。いつもより顔赤いですし。で?いつからですか。」 「……お昼ご飯食べ終わったあたりから、ちょっと頭痛はしてた。」 「監督!」 詩織が監督を呼び、俺達はなんだなんだと集まる。 どうやら研磨が熱を出していたらしく、ラストの試合に出れない。 「おい!誰か玉彦呼んで『いや、呼ばんでいいだろう。』 そう猫又監督はいい、5のビブスを手に取り詩織の前へと立つ。 「詩織。」 「はい?」 「――――君が、研磨の代わりに出なさい。」 『――――ええええええ!????????』 「……… はいぃ!?」 ← → back 175/86 |