「ブロック囲い込めー!ツッキー!ブロックが間に合う時は極力横跳びすんな!確り止まってから上に飛べ上に!」 「はい!」 「よーしちょっときゅーけー!!!」 「ツッキー、まずは意識しろ。指の先まで力込めろ。絶対に吹っ飛ばされないように。 んで手は上じゃなく前に出せ、前にだ。 ――――――そんでうるせぇフクロウを黙らせろー!!!!!!!」 「やってみろやー!ベー!」 「既に妹ちゃんにはやられてますけどね、木兎さん。」 「あかーしそれ言わなくていいやつー!!」 「ふふふっ。本当にお三方は仲いいんですね。」 「いや仲いいのあの二人であって俺違うよ。」 「「あかーし!?」」 自主練集も終わり、自販機に飲み物を買いに外へと出ると、また正門前に人影を見つけた。 「きょーはなにしてんの。」 「あ、黒尾さん。星空がきれいだなって思って、ちょっと夜風にあたってました。」 俺はさりげなーく近寄り、月島ちゃんが座ってるとこへと腰を下ろし空を見上げる。 「――――まじだ、めっちゃ綺麗じゃん。」 「ですよね。あっちでもこんなきれいな夜景見た事なくって…。」 「…身体。何ともねぇ?」 「あ、はい。大丈夫ですよ、有難うございます。」 「………あー、妹ちゃん、さ。」 「はい?」 「…もし、もしよかったらなんだけど。ライン交換したり、しない…?」 「えっ……、」 「あ、いやならいいんだよ!別に『いいですよ。』 俺は彼女の答えにぐるっと彼女の方を振り返る。 「まじで!?」 「はい、ふるふるでいいですか?」 「お、おう!」 まじか……。 まじかああああああああ俺すごくね!!!!!!!!????????? 「コ、コンビニとか行きたかったらラインくれりゃ俺ついていくからさ!毎日練習付き合ってもらってるから。」 「はい、有難うございます!」 そういい彼女はまた夜空を見上げる。 その横顔が綺麗で、本当に見とれてしまう ← → back 175/19 |