「今回の試合で各々の課題が視えました。これを全国がある1月までに克服して修正していきましょう。」


「だな。やる事が沢山あるし時間は足りねぇぐらいだ。リエーフや犬岡のレベルアップも必要だしな。」


「はい。まず夜久さんには足を確り治してもらいます。」


「…あ、お前の足は?」


「え?あー私は本当に大丈夫です。念のためにテーピングしてますが、もう痛みはありません。」


「そっか…よかった。」






よっこらせ、と声を出して立ち上がろうとした。
――――が、





「あー…やべぇ ……、」


「?どうしましたか …?」


「今更になって震えてきたわ ……情けねぇ。」








後がない状況で、山本も煽られリエーフのミスも多い中、守備の要である夜久が怪我で抜けて。


本当は凄く怖かった。
ここで負けてしまったら、夜久に大きな傷を負わせることにもなってしまう。

そんなプレッシャーでいっぱいいっぱいだったんだ。




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