「今回の試合で各々の課題が視えました。これを全国がある1月までに克服して修正していきましょう。」 「だな。やる事が沢山あるし時間は足りねぇぐらいだ。リエーフや犬岡のレベルアップも必要だしな。」 「はい。まず夜久さんには足を確り治してもらいます。」 「…あ、お前の足は?」 「え?あー私は本当に大丈夫です。念のためにテーピングしてますが、もう痛みはありません。」 「そっか…よかった。」 よっこらせ、と声を出して立ち上がろうとした。 ――――が、 「あー…やべぇ ……、」 「?どうしましたか …?」 「今更になって震えてきたわ ……情けねぇ。」 後がない状況で、山本も煽られリエーフのミスも多い中、守備の要である夜久が怪我で抜けて。 本当は凄く怖かった。 ここで負けてしまったら、夜久に大きな傷を負わせることにもなってしまう。 そんなプレッシャーでいっぱいいっぱいだったんだ。 ← → back 175/127 |