「へぇ、犬岡がWS(サイド)。」 「いいんじゃない?あいつスピードあるしさ、チビちゃんのブロードにもコミットで対応できてたし。」 「チビちゃんってwww夜久さん、日向と身長変わらないじゃないっすか!」 「―――(怒)」 【げしッ】 『(今のは擁護できねぇな)』 「犬岡くんは海さんのポジションに入る事になるから、レシーブも今よりも精度あげなきゃいけないし、サイドのスパイク練習もしなきゃいけない。 やる事は沢山あるよ。」 「俺の代わりに入るんだから、守備もしっかりしろよな(にこにこ)」 「頑張るっす!!!!!」 帰り道。 「明日は研磨さんにも練習に入ってもらいます。リエーフの方は私が。」 「うん、わかった。リエーフよりよっぽど犬岡の方がいいや。」 「リエーフが使い物になってきた以上、犬岡がスタメン落ちになっちまうからな。でもよかった。」 「…詩織なんでしょ?サイド推したの。」 「あ、はい。うちは烏野の旭さんみたいな3枚ぶろっくを打ち抜くエース級が現状いません。虎さんのスパイクは勿論、黒尾さんもそれなりになんですが、もう一枚どうしてもサイドが欲しかったので。」 「逆に言えば、リエーフがそのエース級になるかも、ってことだろ?」 「…一概にはいえませんけども、可能性の話ではあります。」 「今年は無理じゃないかな。リエーフが3年になった年にはありえそうな話だけども。」 相変わらず3人でいるとバレーの話ばかりだ。 それが日常の一部であり、当たり前の光景になっているんだ。 ← → back 175/108 |