rode-41



フランキーと地下通路を進むライは1つの扉の前に到着していた。

『(ここで、ルフィとルッチが…)行くぞ。フランキー!』

走る勢いそのままに扉を蹴破ると、そこは広い倉庫。
中央ではルフィとルッチが対峙していた。

「麦わらぁっ!加勢するかっ!?」

「いやっ!大丈夫だっ!!お前らは先に行ってくれ!あの先にロビンがいるっ!!ライっ!頼んだぞ」

ルフィの言葉に口角をあげて頷くと、フランキーの尻を蹴りあげる。

「あーうっ!てめぇ!何しやがる!」

『いいから、行くぞ!もたもたしてんなっ!』

走り出した2人を塞ぐ様に扉の前に現れたルッチにフランキーが攻撃を仕掛けるも避けられ指銃をくらってしまう。

『フランキーっ!!?こんのっ!』

吹っ飛んだフランキーを視界に納めるとすぐにルッチに視線を戻したがそこには既にルッチの姿はない。
咄嗟に見聞色の覇気で左から飛んできたルッチの攻撃を避ける。

「ほう。避けるか」

口角をあげ、ニヤリと笑ったルッチに鋭い視線を向けるとまだ攻撃を仕掛けたままのルッチに体勢を瞬時に立て直して蹴りを放つ。

『っらあっっ!!』

その蹴りを剃を使う事で避けたルッチを足を下ろしながら見据える。
すると、目の前には赤いベストと麦わら。

「俺があいつを止めるから、早く行ってくれ…」

険しい顔をしたルフィが言う。
それに頷くと立ち上がったフランキーと走り出した。
それと同時にルフィがルッチに攻撃を浴びせ始める。
その隙にと走り出した2人は扉を蹴破り先へ進む。

が、蹴破ると同時にライは足を止めて振り向く。

『ルフィ!あとの事は任せろっ!!思う存分…やっちまえっ!!』

それに視線で答えたルフィにニッと笑いかけて踵を返しフランキーの後を追いかけた。

そして2人がとうとうためらいの橋へと到達した時。

ドガァーーーーン

大きな爆発音を響かせて爆発した。







『うぇっほ。ゲホ、ゲホゲホ…おい、フランキー。生きてるか?』

「あぁ、ちぃーとばかしびびったが…大丈夫だ」

そこから橋を見るとロビンに銃口を向ける海兵達を視界に納めたライはフランキーを蹴り飛ばしながら飛んだ。

そして、ロビンの前へとフランキーが立ちふさがり銃弾を跳ね返すのを視界に納めるとライはスパンダムの隣へと降り立った。

『ふざけた上司を持った奴等に少し…同情するよ』

声にスパンダムが横を見ると、自分を冷たい瞳で見据えるライの姿に焦る。

「なっ!?ななななな!何だっ!?てめぇ!」

『何って。お前らが勝手につけてたじゃねぇか。紅の騎士ってよっっ!!』

そう言いながらスパンダムの顔に拳をめり込ませた。

『ロビン、待たせたな!もう大丈夫だ』

いつのまにかロビンの傍らに現れたライに驚き目を見開いたロビンだが、涙のにじむ瞳で笑いかけた。

「いいえ。この位なんて事ないわ」

それに笑みを返すと立ち上がりためらいの橋での戦闘が始まった。

かかってくる海兵達をちぎっては投げ、ちぎっては投げを繰り返していると少し離れた位置で銃を構える海兵達がいた。

『ロビン!あぶねぇっ!?』

咄嗟に出た言葉と共に、銃を構えた海兵が倒されていく。

ライが司法の塔に視線を向けると屋根の上からこちらに攻撃を仕掛けてくるそげキング…もといウソップがいた。

そして、ロビンの手錠を外す事に成功したライ達はまたも海兵に向き直り戦闘を開始したのだった。


だが、ここで焦ったスパンダムが言いはなったのはバスターコールの恐ろしさだった。
それにガタガタと震え座り込んだロビンを見て怒りを露にしたライはスパンダムを睨み付ける。
と、象剣を使いスパンダムが攻撃を仕掛けてきた。
それをフランキーが止めた事でライがふうっと息を吐いた。

「俺がこの時をどれほど待ち望んだか、わかるか!?スパンダっ!!」

「てめぇっ!俺はスパンダムだっ!!」

そうして象を持ち上げてスパンダムを倒すと復活したロビンも交え、護送船を奪いとるために走り出したのだった。




いけすかない奴はぶっとばす

(うしっ!これで今のとこは片付いた…な…ってなんだありゃ?)
(ココロのばあさん!無事か!?皆!)
(何だか皆相当なショックをうけて気絶したようね?)
((確かに衝撃だ…))

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