rode-17



そして、ナミの命によりウソップがお手製の潜水具を作り、サンジ、ゾロ、一応止めたが行く気満々で止まらなかったルフィが潜る事になった。

『気を付けてけよー』

「お前、他人事だな…。少しは心配しねぇのかよ」

『だってなぁ…死ぬ時は死ぬだろ?』

「「「……………って!死ぬ前提かっ!?」」」

『俺、恐ろしくてそんなんで潜れねぇもん。まぁ、水上は任せろ!』

5人に見送られながら、3人は海へと潜っていった。

それを見送るとライはチェアを出してきて、横になるとのんびり3人を待つ事にしたのだった。

「お前も大概自由な奴だよな…」

『ウソップ。お前もあいつらのいない静かな一時を堪能しとけー。どうせ、すぐ騒がしくなるからな…』

そう言うとライはどこから出したのかサングラスを着用し優雅に3人を待つ。

「なーんもねぇなぁ?」

3人の声を聞きながら待つ事数分。
どこからか音楽が聞こえ始めた。

『……うるせぇ…』

視線をそちらに向けると、何やら猿が付いた船が接近して来ていた。

「あれみたいね?何かしら?」

「この辺りだな!止まれー!」

「んん?なんだ!おめぇら!はっ!まさか、船を横取りする気だなっ!あれは俺らの獲物だぜ!」

「猿だわ。」

「猿ね…」

「猿のくせに何するつもりだ?」

「ねぇー!船なら確かに落ちてきたけど、もう海の底よー!」

「だーから、これからサルベージして引き上げるんだ!」

『ありゃ、猿っつーか。ゴリラかオラウータンじゃねぇか?』

「んな事より!今、あいつらサルベージって言わなかったか!?あいつら、危なくねぇか!?」

「下で遭遇したら、危険ね。今はどうにか気づかれないようにしないと」

『お。なんか始めるみてぇだぞ?』

「あのー!サルベージってあたし達見たことないのよ!見ててもいいかしらー!?」

「ん?別に構わねぇぞ!」

そして、ナミの起点?でサルベージの見学をする事になった5人は甲板に並びそれを眺めていた。

「何か、トラブルか?もめてんぞ」

「なにぃーー?怪しい奴が船内にいるだとーー」

そのままのポーズで制止する猿、ことマシラ。

「あの。別に撮影とかしてないんだけど…」

ナミの言葉にショックをうけるマシラにライが吹き出しそうになるのを必死で止めるウソップとチョッパー。

『ぶふぅっ!!ちょ、お前ここは盛大に笑わせろよ!構わねぇだろ、別に…ぶっ』

「堪えろっ!!矛先がこっちにきちまうだろ!」

『きたら…ぶふぅ…ぶっ倒しゃいいだろが!』

「頼むー!ライ、堪えてくれよぉー!」

「あいつら…」

騒いでいると、辺りが突然暗くなる。
それに合わせた様に、ルフィ達が海から騒ぎながら上がってくる。

「なっ、なんだ?急に夜みてぇに暗くなったぞ!?」

「に、逃げろーーー!」

「おい、あいつら逃げてったぞ?何があんだ?」

『あ、あれじゃねぇのか……』

ライの指差す方へ全員が視線を向けると、そこに見えたのは大きな大きな人の影。

「「きょ、きょ、巨人だぁーー!」」

「オールだせ!!とにかく漕げ!逃げろー!」

その後、謎の巨大な人影と夜みたいに暗い海域から抜け出すも
完璧に壁にぶち当たってしまった。

「こんな者見つけてきたのだけど?」

ロビンが持っていたのは、ジャヤと記されたエターナルポース。
一行は情報収集の為、一旦ジャヤへと向かう事にしたのだった。

ジャヤに着くと、情報収集の為にルフィとゾロ、そしてナミが船を降りていった。

ここでティーチにルフィ達が会うのを知っていたライはルフィ達には着いて行かず船に残る事にした。

『(まだ。あいつを確実に仕留められる保障がねぇ。まだだ。まだ堪えろ…)』

ギリギリと握り締める拳をなんとか抑え、海を見据える。

『(この上陸で遭遇は避けられても、空島に向かう時、あのバカルフィ追ってくんだよな…会ったら、体が勝手に動いちゃうのは目に見えてる…ここは一旦ルフィ達を別れるか…)』

「お!ルフィ達帰ってきたぞ!って、どうしたんだよ!?そのキズ!!い、いしゃぁーーー!」

「お前が医者だろうが…」

怪我を治療されながら、ウソップ達にやられた理由を聞かれるルフィ達だったが、その理由を頑として語らないルフィとゾロにナミが憤る。

「何よっ!だらしないっ!あんな奴等片っ端からぶっ飛ばしちゃえばいいのに!!」

『ナミ、男にはそんな時もあるんだよ。それでまた男の器ってもんがでかくなる。二人の選択は正しいぜ?例えどんなに理不尽なケンカだとしても…こいつらの勝ちだ』

「何よっ!意味わかんないっ!!」

「随分やられたみたいね?でも、情報は仕入れてきたわ。此島の外れに、夢を語り追い出された男が住んでるそうよ?行ってみる?」

そして、一行は島の外れに追いやられた夢追い人。
モンブラン・クリケットの元へと行くことにしたのだった。



抑えられぬ衝動

(見絵たぞー!でけぇ家だな!!)
(バカ!よく見ろ!ありゃはりぼてだ)
(なにーー!なんつー見栄っぱりだ!)
(見栄っぱりって次元か?もうただの願望だろ?)




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