■ 薬研ニキに伊藤ライフ的なプレイをしてもらう

演習、惨敗だった。他の審神者との格を見せつけられた気分だ。

「あぁ〜もう審神者やめたいよ〜薬研薬研薬研〜」

薬研の膝枕に頭を擦りつけて泣く。懐の深い兄貴っぷりを見せながらも、その太ももは白く柔らかくてスベスベだ。

「そう落ち込むなって、大将。次にもっとがんばりゃいいだけだ」

「もうダメだ〜僕は審神者なんて向いてないんだ〜明日から女子トイレの便座として生きる〜」

女子トイレの便座なんて楽しそうな人生だ。そろそろ男所帯の苦しみに追い詰められていることがよくよくわかった。いや別に特別に女の子にモテるとかそういうのはないんだけど……男子校であるか共学であるかは大きな違いである。もう可愛い顔をしているならなんでもいいやと薬研に甘える現状がそこにあった。

「わかったわかった。よし、大将の元気が出るように俺っちが一肌脱ぐか」

薬研はポンポンと俺の頭を優しく叩くように撫でた。あぁ、こんな風にしてくれる女の子なんていないから、もうこれでいいかな……。



……なんて思ったのが間違いか?

「……だからといってどうしてこうなった?」

薬研が開いた俺の足の間で猫みたいに丸くなっている。青白い涼しげな顔を上げて、薬研は小首を傾げた。

「ん?疲れてんだろ?女子トイレ便座になりたいとか言うくらいに」

「まぁ、疲れてるよな……うん……一度くらい思ったことない?」

「ねぇな」

即答された。アルェ?おかしいな……。今度、青江辺りに聞いてみようか……いや、ストレスの溜まっていそうな長谷部とか、案外ありそうかもしれない。

「ま、大将の元気が出るように、俺っちが沢山抜いてやるからよ。今日は溜まった精子出しとこうや」

薬研は手袋を外し。僕のベルトを外し。ファスナーを下ろし。

「え、マジでマジにやるの?マジ?」

「男に二言はねぇ。大将もな」

足止めも効かずにトランクスから萎えているちんこを引っ張り出した。

「ほら、こんにちはーっ、てな」

薬研は切れ長の目を細めて、口元へ安心させるような笑みを浮かべた。ちんこを前にして微笑むなんてどことなく淫蕩にも思えて、まだまだ幼い顔つきと女の子みたいな太ももを思い出し、つい、ぞくっとしてしまう。

眠っているちんこをくにくにと転がすようにしごかれる。節のしっかりとした手は男になりつつある中間の儚さがあった。付け根からジワジワ血液が上昇し始める。待てそれは男だ。

「溜まってたんだな。よしよし、元気元気」

満足そうに頷いて、薬研は僕のちんこを頭のように撫でる。うっかり前立腺にジーンと響いてしまう。

「っ……や、やば……もうなんでもいいや……」

マジでこれ。薬研はおかしそうに肩を竦めて笑う。

「この甘えん坊大将め」

すげぇ語呂いい。

「うあぁ〜薬研薬研薬研〜おっぱい見せて〜」

「ねぇよ……」

「なくていいからおっぱいおっぱい〜」

「はいはい、わかった」

仕方ないと眉を寄せて、薬研はシャツの前を開く。青いくらい白い肌。肋骨の浮く脇腹。当然平らな胸板。腹筋は割れていない。控えめな小さいおへそが可愛かった。

「ん。これでいいな」

僕の「はい」という返事を待ってから、薬研は再びしこり作業に戻った。そして、僕の股間がすっかり盛り上がっているところで一言。

「……変態だな」

「ありがとう」

何か異様な目で見られてしまったけれど実に清々しい気分だ。
「ま、手間が省けるからいいけど……」

不穏なつぶやきをしつつ、薬研はちんこを両手で包む。少し口をもごもごしたかと思うと、舌を伸ばして、つ、と亀頭に涎を垂らした。暖かな液体が亀頭に垂れ、それをにゅるりと皮を剥きながら塗りたくられる。思わず、はー、と長い息をついてつしまう。

「どこで覚えたの、そんなの」

「さてなぁ。それよっか、上手に射精できたらご褒美あげるからな」

乱暴なように見えて、力の調整は心得ていた。涎のおかげて滑りの良くなった手はクチュクチュと音を立てながら扱きあげる。

「頑張れ頑張れ。びゅーびゅーして楽になろうなー」

突如として混入する優しい幼児語。ダメだった。脳天から股間へと快楽天が突き抜けた。

「……ああぁ!」

そうだ僕はしばらくオナニーすらしていなかった。三日くらい。なんかムラムラするような気がすると思っていたけれど、忙しさと疲れにかまけてすっかり忘れていた。今のは喘ぎと思い出しが同時にやってきた声。射精の快感を思い出した気分だ。

三日分の濃い精液は、びゅるるるっと薬研の顔へとぶちまけられた。どろりとした白濁が薬研のクールな顔立ちを汚す。

「うお、早漏!」

目を白黒させる薬研。思わず硬直してしまったようだが、僕のちんこはどくどくと白濁を溢れさせていた。

「っはー……傷付く……」

「そ、そうそう、上手上手。いっぱい出そうな、大将」

薬研は顔についた精子を手で撫で取り、舌先で軽くペロリと舐めとった。

「ん……体調に問題はねぇか……」

「精子の味で確認してんの……?」

何も返事はなかった。ただ、ごまかすように肩を竦めて笑われた。

「さ、たーいしょ。口で出すのは気持ちいいんだぜ」

薬研はまだまだ俺のちんこを離さない。……本当に一体この少年はどこでこんなことを覚えたのか不安になったけど、まあいいや!

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