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信煙弾で場所を知らせた。エルヴィンがどのような形で来るかなどは聞いてなかった、でもまさか巨人を引き連れてくるだなんて考えてもなかった。


このまま鎧の巨人の所にいては必ず全滅してしまう。


「この場から離れる!一時撤退!」


エミリーが叫んですぐ全員が鎧の巨人から飛び降りる。それを合図にエルヴィンが全員へ指揮を出す。


「総員散開!巨人から距離をとれ!」


飛び降りてすぐエミリーは指笛を吹き自分の馬に乗って移動をする。


しまった…クリスタが!!!逃げれてない!!




鎧の巨人はエルヴィンが引き連れた巨人へあの日壁を壊した時のように前かがみになりながら助走をつけ押し退け進もうとするが引き連れた巨人の数が多くその場で掴まってしまう。


方に乗っていたユミルの頭上にはクリスタがいる。それを見つけた巨人がクリスタを掴もうとするがユミルが阻止

そして巨人対巨人の争いが目の前で行われその光景に兵士たちはまるで地獄が目の前にあるかのような感覚に陥ったがエルヴィンがすかさず兵士へ声をかける


エルヴィンの隣へ馬を並走させるエミリー


「クリスタが取り残された、あの場にいてはまずい!」

焦りながらエルヴィンへ話しかける。


「総員突撃!」と右腕を広げながら兵士達へさけぶ


その声を聞いたエミリーは立体機動装置から刃をキーンと引き抜きぬく


「人類存亡の運命は今この瞬間に決定する!エレンなくして人類がこのちじよに生息できる将来など永遠に訪れない!エレンを奪い返し即帰還するぞ!」

「心臓をささげよ!」


エミリーから少し遅れをとってミカサが後を追う

「人類の未来の為に!」

エミリーが叫ぶとほかの兵士も雄たけびをあげなから馬を走らせ始めた。

















巨人に捕まれ囲まれたライナーは両手がふさがっていることにより上手く対処出来ず苦戦していた。両手が塞がってるいま巨人達に有利になりその場から逃げることも戦うことも出来ずにいた。



巨人と戦おうとし隠してあた手を離した瞬間に


「今、今ならエレンを奪える!」


エミリーが馬の速度をあげ馬から飛び移ろうとした時だった隣を走っていたエルヴィンの姿が突然消えて動揺するエミリー。

後ろを振り返ると四足歩行の巨人に右腕を食われているのを見たエミリーは馬の進路を変えエルヴィンを食おうとする巨人へ近づく。

巨人に腕を食われたままのエルヴィンは「進めえええ!」と兵士を奮い立たせるように叫び続ける。

「エレンはすぐそこだ!進めー!」


エルヴィンの腕を食ってる巨人の項にアンカーを刺し


「エルヴィン!エルヴィン!」と泣きそうになりながら名前を呼び続け食われた腕が引きちぎられそうになっていたのを確認した瞬間


エミリーは「ごめんなさい…。」とポツリとつぶやき食われた右腕を切り落としその後、巨人のうなじを削ぎ落とした。


その場に倒れ込むエルヴィンへ駆け寄るエミリー、エミリーとエルヴィンの馬が主を見つけ近くに走ってきたのを確認し


エミリーは力なく横たわったエルヴィンの止血するため上半身の服をぬがせてると数名の兵士が巨人を気にしながらエミリーに声をかける。


「団長補佐、何か手伝えることはありますか!」


エミリーは思ったよりも冷静に「エルヴィンの服を脱がせ止血したいのエルヴィンのシャツを切断部分にかけて思い切り締め付けて止血する。その後先に安全な場所に」と話してるとエミリーが作業する腕に力ない温もりが


「エミリー……エレンだ……エレンを…。」


血の気のない弱々しいエルヴィンの声にエミリーは掴まれた手を握りしめ「わかってる…っ!けど…っ」と泣きそうになりながら声をかける。


「……大した…事じゃない…それより。エレンを」


エルヴィンは自分の怪我のことよりもエレン奪還に向かえとばかりにエミリーへ訴える。


「わかった…わかったから…!エレンを奪い返してくる…だからエルヴィンはじっとしてて!

エルヴィンをお願いします止血してエルヴィンの馬を連れてなるべく被害がない場所ににいて下さい!」


エミリーはゆっくり立ち上がり、様子を見に来てくれた兵士へエルヴィンをお願いし右目から涙を零しながら馬に跨り馬の腹を蹴りあげエレンがいる鎧の巨人の元へ向かう。




















鎧の巨人の元へ向かう道中もエミリーのことを食おうとする巨人を殺し返り血を浴び蒸気をまとい、再度馬に跨りエレンがいる方へ急ぐ


手を離した鎧の巨人の元にアルミンがベルトルトとなにかやり取りしてるのが見え、駆け引きの上手いアルミンが彼の触れられたくない部分に触れたのか


さっきの弱々しいベルトルトとは別人の逆上した彼が叫びアルミンへ食いかかろうとする、その隙を見逃さなかったエミリー



勢いよく鎧の巨人へアンカーを刺しベルトルトの首元と背負っていた紐を狙って切り落としエレンが落下する直前でミカサがエレンを奪い取る。


それを確認したエミリーが「総員撤退!!!」と叫び兵士たちが巨人から離れ片手で信煙弾を込めて追ってこないようにベルトルトへ向けて撃ち馬へ乗る。


辺りを見渡しユミルを見つけ巨人に襲われそれをを討伐するクリスタを確認し。


エミリーはエルヴィンの元へ急ぎながら「コニー!サシャ!クリスタをお願い!」と近くにいた2人に声をかけ「はい!」と言ってクリスタの方へ向かう。


その際ユミルも一緒にクリスタを追うようについてくる。



エルヴィンの意識は何とか持ちこたえ、自ら馬を走らせるほどの状態でエミリーはすぐ横を走り気にしながら帰路を急いでると突然影り空を見上げると


鎧の巨人が自分を掴んでいた巨人を投げ帰ろうとする調査兵団の妨害をし始め陣形が乱れる。


一番最初に投げた巨人がエミリーの頭上を飛びそのまま勢いよく地面に落ちエミリーの馬がその馬にぶつかり落馬する。


エルヴィンの馬は避け落馬することなく進むがエミリーが勢いよく落馬しまだ死んでいない巨人にいつエミリーが食われるか不安になる


「エミリー!!!」


砂煙でエミリーの姿が見えず後ろを振り返るとあちらこちらで砂煙がまいエレンがどこにいるのかも確認できずにいた。


エルヴィンの近くを走っていた兵士が投げられた巨人のうなじを削ぎ落とし


「団長は降りないで下さい!」と叫びながら代わりにエミリーを探す。

















































身体中いたい。動かしたいけど動かせない。けど、起きろ。立て、立って帰るんだ。そう約束した…。


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