響くその音に桜舞う
1
初読
作品
参加者
――忘れない。
その約束がどれほど難しくとも、それだけで生きていけるのです。
同時にそれが果たされないものと知る勇気を、私は持てなかった。
ならば、真実を知る前に、今日限りの命であれと願います。
時は平安。
名前と同じ花が咲き、花弁が舞い散る頃。
政の中心である大内裏では、藤原氏が権勢を誇っている時代。
かの一族の姫君は、病身と政略結婚を儚み、この世を去った。
その姫君が残した、ひとつの和歌の物語。
- 1 -
*前 |
次#
作品一覧へ
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -