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息抜きイラストで上げた鬼畜不良と男前風紀委員長のお話です。
珍しく美形×美形。
18禁、無理やり要素含みます!苦手な方はお避けください。


攻め…末武龍(すえたけりゅう)
受け…長城柚季(ながしろゆずき)

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「う、あ…」
「おら、もっと足広げろ」

言われたとおりに足を広げると、ぱんっと音が鳴るほど強く腰を打ち付けられ長城はのどをそらした。

「や、も…と、ゆっく…り…っ、あ、あぁ!」

余りに激しい打ち付けに、がくがく震える縛られた腕を伸ばし懇願するも余計に揺さぶられる。

「イッ、く!あ、ああ!」
「…っ、く、…!」

一際深く抉られ、長城が白濁を吐き出したと同時に中にも熱い飛沫を感じ、長城は自分を犯す男もイったのだと荒い息の中胸をなで下ろした。
ずるりと引き抜かれる感覚にぶるりと体を震わせる。全て抜けきり、開き切った穴からごぷりと先ほど出された白濁の垂れる感覚に身震いすると長城を犯していた男はぐいと両の手でさらに長城の尻たぶを割り、中から白濁の垂れだしてくるその卑猥な光景に、にいと口角を上げた。

「はっ、真っ赤んなってんぜ。あんたのケツ穴」
「…っ」

下品な言葉でバカにするように己の後孔の状態を口にされ長城の顔が羞恥で真っ赤に染まる。男はそんな様子がさも面白くて仕方がないとでも言うように喉の奥で笑い、かしゃりと携帯のシャッターを押した。

「や…!」
「はは、また一枚えっろい写真が撮れたなあ?風紀委員長さんよ?ほら、全部掻き出してやっから大人しくしな」
「いや、いやだ…!」

ずぷりと指を無造作に入れられ、ぐちぐちと中をかき回す行為に長城は自由にならない体を必死に捩って抵抗した。

「大人しくしろっての。傷ついたらどうすんだ。ちゃんときれいにしといてもらわなくちゃ、また明日楽しませてもらうんだからよ?」

男の言葉にびくりと体を竦ませ、言われた通りに長城は抵抗を止めた。
全ての行為が終わり、縛られた腕を解放され長城は赤く残るその後をそっとさする。男は衣服をただしベルトを締めた後、床に座り込む長城にずかずかと近づき、前髪を掴んでその顔を上げさせると噛みつくようにキスをした。

「…また、明日な。風紀委員長」

がり、と長城の唇を一度強く噛み、離れると男は振り返ることなく部屋から出て行った。



…いつまで、続くんだろうか…。

シャワーを浴びながら、長城は鏡に映る男の残した赤い花弁を指でなぞる。自分を組み敷き、泣かせ、卑猥な言葉を耳元で囁く男との行為を思い出しながら長城は『また明日』と言った男の言葉を頭で反芻していた。



男の名は、末武龍(すえたけりゅう)。長城が風紀委員長を務める全寮制男子校のいわゆる一匹狼と呼ばれる不良だった。末武はその腕っ節の強さと持ち前の超絶なる美貌で学校の中でも群を抜いて人気があり、投票で選ばれる生徒会長に断トツの投票数で当選していながらも『めんどくさい』の一言で辞退してしまい、しつこく勧誘する他の生徒をその威圧感で脅し黙らせたという経緯の持ち主だ。
末武は基本人嫌いで、自分の周りに人が寄ってくるのをよしとせず授業をよくサボっていた。あまりの凶暴さに見てみぬふりをする教師たちをしり目にそれを初めて注意したのが、当時その真面目さとルックスの良さ、そして人の好さで同じく投票され風紀委員長に就任していた長城柚季(ながしろゆずき)だった。

長城が初めて末武を見かけたのは、校内の見回りの時で末武が中庭に一人寝転がっている時だった。

「おい、こんなところで寝るな。風邪をひくぞ」
「…うるせえ…」

声をかけて揺さぶると、うっとおしそうに目を閉じたまま悪態をついて返す。この時季節は5月。暖かくなってきたとはいえ、まだ夕方になると少し冷えこむこの時期に長城は末武をほっておくことなどできないともう一度声をかけた。

「おい、眠いなら部屋に戻れ。ここでは風邪をひく。」
「だからなんだってんだ。俺が風邪を引いたからっててめえに何の関係が…」

あまりにしつこい揺さぶりに、いらだった末武がむくりと体を起こして長城を見たその時、長城は起き上がって自分を見た末武に向かってにこりと微笑んだ。

「よかった、起きてくれたな。そうだな、お前が風邪を引いたら俺が悲しい。あの時ちゃんと起こして部屋に帰させておけばお前を熱で苦しませることはなかっただろうにってな。」

末武は、長城をじっと見つめその言葉を黙って聞いていたかと思うと突然立ち上がり無言で歩き出した。

「ちゃんと部屋に戻れよ!」

中庭から去ろうとするその背中に向かって、長城は声をかけると、自分も風紀室に戻っていった。その背中を、じっと末武が立ち止まって見つめていたとも気づかずに。



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