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2

あったま来た!その切れ長の目は節穴かっ!


「何が偽物だっ!本物だっつうの、ホ・ン・モ・ノ!よっく見やがれば――か!」
「…!」


ムカついた俺は、イアンの目の前までずいずいと迫り、耳を指さして思い切りバカにしてやった。するとイアンは少し驚いたように目を見開く。


「―――ほう。」


奴は、見開いていた目を細め、ニヤリと何か企んでいるかのように口角をあげ、すっとその手を俺の頬と頭に添えた。

「ならば確かめさせてもらうぞ」
「え?う、うん…」

頬に添えた手で、俺の顔をゆっくりと撫で上げて頭の上にある右の耳の根元を弄る。左手は、頭をひと撫でしたかと思うと左の耳の先を軽くさすってきた。


「ど、どうだ、本物…だろ…」


…あ、あれ?なんか。なんかこれって…

耳だけじゃなくイアンは頬を撫でたり頭を撫でたりとまるで宝物でも触るかのように触れてくる。俺を触るイアンの手が、何だかとても優しくて。
俺は正面にいるイアンの顔が見れずに少し俯いて視線を下におとした。

「ん…」

するりと耳をさすられて鼻にかかったような吐息が漏れる。

…実は、耳って意外に敏感なんだよな。好き放題、だけど優しく弄られてぴくぴくと耳が跳ねる。するとイアンは俺の耳に口を寄せ、軽く甘噛みした。

「ひぁっ!な、ななななに…」
「じっとしてろ」
「んっ…」

かぷかぷと噛まれ、背筋にぞくぞくとした痺れが走りぶるりと体が震える。

「は…、はぁ…っ、」

グッと堪えてるつもりなのに、俺の口からは荒い息が吐き出される。俺の様子を見たイアンはひどく楽しそうに俺の耳を弄りながらまた頬を撫でたりしてきた。


「…耳だけではわからんな」
「へ…?え、わ――――――――!!」


俺の耳をしばらく弄っていたかと思うと、イアンは突然俺のズボンの中に両手を突っ込んできた。

「ちょ、何してんだよ!」
「耳だけではわからんと言っただろうが。しっぽも確かめさせろ」

そう言って、むにむにと尻を揉みながらズボンをずらしてしっぽの付け根をぎゅっと握る。
あ、だめだって!しっぽはつかんじゃダメなんだぞ!!
俺が必死に手を掴んでも、イアンは全く動じることなんてしないでさらにむにむにと尻たぶを揉んできた。こいつ、バカじゃないだろうか。男の尻なんてもんで何が楽しいんだ!

「やめろっ!どこ触ってんだこの馬鹿!」
「ちゃんと生えてるのか?つけただけじゃないのか?」

ニヤニヤと笑いながら、尻を揉みしっぽをニギニギと握ったりと俺を弄りまくるイアンに必死に抵抗する。

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