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7

大丈夫なのか鬼の国。強姦=プロポーズなんて公式が成り立ってもいいのか。

「お前さ、めちゃくちゃ泣いて嫌がってたじゃん。そんな嫌なことされたとこに嫁になんてよく来ようと思うよな。
それとも何なの?エネルギーの為ならどこでも行くのかよ」
「…た、たしかに、あの時はなぜ自分がこんな目にと…、お、男である自分が、同じ男にいいようにされて、情けなくて、恥ずかしくて…」


でも、と顔を上げたゴウキは、俺のことをとても穏やかな目で見ていた。

「…二度と、来ないつもりで帰った国で、思い出すのはあなたのことばかりでした。あなたに、会いたくて。声が、聞きたくて。
上司に会って、プロポーズだと聞かされたときには、胸が高鳴りました。あなたの、伴侶になれる。
その喜びで、体が震えました。」

ゴウキは、ソファから降りて俺の前で正座をして、膝の前でぴたりと手を揃えた。

「雄志さん。どうか、私をもらってくださいますか?…それとも、雄志さんにとっては、あれは、やはりただの慰謝料だったんでしょうか…」

俺は黙ってゴウキを見つめた。気丈なフリをしているが、内心俺の答えに怯えているのだろう。その体が微かに震えている。

「――――っああ、もう!」
「雄志さ…?…っん!」

ぐしゃぐしゃと頭を乱暴にかく俺に恐る恐る声をかけるゴウキを、思い切り引き寄せて口づけた。

「断るわけねえだろ!なんなんだよあんた、かわいすぎんだよ!ちきしょう、もう嫌がったって絶対に離してやらねえからな!」

「ふ、ふつつかものですがよろしくお願い致します。」


だから嫁にこい、と言う俺に、ゴウキは涙を浮かべ返事をし、三つ指をついて頭を下げた。


それからすぐに俺はゴウキを寝室に連れ込み、ベッドへと放り投げ覆い被さった。
『待って、せめてシャワーを…!』
とかなんとか言われたけどそんなもん知るか。こちとら半年おあずけをくらったんだ、たっぷり食わしてもらわなきゃな。

前回よりもねちっこく、しつこいほどに敏感な箇所を責めてやりそれこそ一歩間違えれば気がふれるのではないかというような快楽を与え、俺はゴウキの体を飢えた狼のように貪った。

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