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3

「はいはい、委員長〜!ストップストップー!」
「だめじゃん、はるのんに手ぇだしちゃ〜。一颯に殺されるよ〜?」

後ろから現れたのは、一颯の友人たちだった。

「な、なんだ君たちは!手を出すだなんて失敬な、これは合意の上だ!」
「んなあほな。はるのんが合意なんかするわけねえだろ」
「そうそう。はるのんはバカが嫌いだからね。お前なんかが触るのを許すはずないっしょ」

へらへらと笑う友人たちに委員長が顔を真っ赤にして怒りだした。

「き、貴様ら!全員風紀室に…!ぎゃあああああ!」

どかっ!

委員長が友人たちに減点を言い渡すその前に、僕は思い切り委員長の股間を蹴り上げてやった。

「うわ!ひでえ!」
「…くだらない男にはシンボルなんて必要ないでしょ」

股間を押さえ、ひくひくとその場にうずくまる委員長を見下して鼻で笑う。友人たちはその様子を見てげらげらと笑った。笑い転げる友人たちに視線を向け、早く行けとばかりにしっしっと手を振ると、友人たちはこちらに近づいてきた。

「はるの〜ん、なんで委員長に手え出したのさ。俺らがやるのに〜」
「助けてなんて頼んでないけど。大きなお世話だよ。早く戻れば?この屑がうめいてる間に」

冷たく言い放つと友人たちはまたへらりと笑って僕の手を引いた。

「ちょっ…」
「はるのんたら意地っ張りさんなんだから。はるのんも戻るよ、ほら」
「そうそう。なんかあったら一颯に顔向けできないからさ。…って、わああ!」
「「わあっ!」」

手を引かれ、背中を押され無理やりその場から連れ出されそうになったとき、二人が委員長につまずき僕を巻き込んで転んでしまった。そして、運の悪いことに転んだ先はゴミ捨て場近くの水道。もつれて転んだ僕らは、そこに置いてあった水を汲み置きしてあったバケツに突っこみ、びしょ濡れになってしまった。

「…最悪…」
「ごごご、ごめんねはるのん!」
「早く、早く服着替えなきゃ!風邪ひいちゃうよ!」

焦ってテンパった友人の一人が僕の服をその場で脱がせようとしたので思い切り足を踏んづけてやった。
その後友人たちが「こいつのせいだ!」とまだうずくまる委員長の尻を蹴り上げていた。



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