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「あ」
今まで服の上から触っていた手を、するするとTシャツのすそから忍ばせてきた。
「ん…、ん」
ゆっくり、ゆっくり這い上がってくる。後少しで、指先が突起に当たる。その手前で草壁は動きを止めた。
ドキドキと心臓の鼓動が早くなる。いつ、いつ触られるか。いつくるかわからない刺激に緊張し、体の全神経が乳首に集中しているように感じる。乳首は先程まで散々になじられ、つんと尖っている。また緊張のためにじんじんと痺れるような感覚がする。
「ひぁ…!」
ふいに、きゅっと両の乳首を摘まれた。
「…っ!ヒ、ぁん…、ゃ…」
そのまま、コリコリと捻るように弄られる。
草壁が乳首をひねるたび、上村の体はびくびくと小さく跳ねた。
「ん…、ン、ン、ン」
上村は、手の甲を噛み草壁のいたずらに必死にたえる。草壁はそんな上村にひどく楽しそうにくすくすと笑い、親指と中指で摘んだ乳首を軽く引っ張り突き出した先端を人差し指の腹ですりすりとくすぐる。
「…っ!っ!ンゥ…!」
乳首に与えられる執拗な愛撫に、上村は足をがくがくと震えさせた。
ペニスはもうギンギンに勃ちあがっている。だが、乳首だけの刺激では物足りない。
もどかしい快感を延々と与えられ、上村はもじもじと内股を擦り合わせた。
「っ、草壁ちゃ…、も、キツい…」
小さな声で上村が草壁に訴える。だが草壁は、ずっと乳首をコリコリと弄ったままだ。
「もう少し我慢しましょうか。あと五分くらい、耐えれるでしょ?ふふ、頭おかしくなっちゃうかな?」
草壁の方が少し背が低いため、ちょうど上村の首の付け根に草壁の唇が当たる。敏感になった体は、その吐息さえも快感にかえ、上村はぶるりと体を震わせた。
「ん…、ンゥ…、んん…」
宣言通り、草壁は五分間ずっと乳首をいじり続けた。
ヤダァ…、染みが、できちゃう…
完全に勃ちあがったペニスからは、先走りがべっとりと垂れているだろう。
「草壁ちゃん…、も、許して…」
乳首の刺激だけではイケない。後少しの刺激でイきそうなのに。
上村は草壁に再び懇願する。
すると草壁の片手が、上村のパンツの中に忍び込んできた。
「っ!きゃう…!」
上村が与えられたのは、待ち望んだ刺激ではあるが、正しくはそうではなかった。
草壁は、上村の先走りでぬるぬるになった亀頭の先端、尿道口のみを人差し指でぬるぬると弄りだした。
やだ、それだめ、だめぇ!やああん!
「ひぁ、草壁、ちゃ、んんん!んん!」
先だけ弄られるのでは、刺すようなキツい快感はくるものの敏感に感じすぎて逆にイケない。違う手は、交互に乳首をコリコリと弄る。
「…っ!っ!っ…!」
びくん、びくんびくん!
上村は更に手の甲をキツく噛み、跳ねる体を必死に抑える。
ふと、全ての刺激が止み、草壁の手が上村の体から離れた。
「…?」
おわ、った…?
ほっとしたのもつかの間、草壁が再びペニスにてをのばす。
「ズボンが汚れちゃわないように、ゴムしてあげますね」
そう言って上村のペニスにコンドームをかぶせた。だが、被せられた先端に違和感を感じちらりと下を見る。
上村は、己のペニスを見た瞬間にさあっと血の気が引いた。
ピンクの、小さな卵形のもの。
遠隔操作の、ローターが亀頭の先につけられ、ゴムを被せられていた。
「く、草壁ちゃ…、
〜〜―――――…!!――――――!!!!!」
ヴィィィィィン…
容赦なく、スイッチが入れられ上村は声にならない声をあげた。
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