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「てめえこら西条!よくもはめやがったな!」
次の日、西条を捕まえて文句を言ってやった。
「はん、嵌めただなんて人聞きの悪い。貴様が勝手に勘違いしただけだろうが。貴様が小暮を信じてなかっただけだろ?そのまま別れりゃよかったのに、ムカつく野郎だ。」
鼻で笑い、挑発してくる西条にムカつく。だって言ってることは間違ってない。俺がちゃんと小暮を信じてればよかっただけだ。
「かわいそうになあ小暮。いつでも俺のところに来ていいんだぜ?」
小暮の肩を抱こうとした西条の手を叩き落とし、小暮をぎゅっと引き寄せた。
「けっ、もうしっかり仲直りしたし小暮だって俺を許してくれたんだよ!なんたってシャワーでチンポ泣くまで苛めても怒るどころかもっかいやらしてくれたんだからな!」
大声で西条にどうだ!とばかりに言ってやったら、西条は目を見開きぎらぎらと欲望を露わに小暮を見てきた。しまった、またやっちまった!周りの奴らも股間おさえてやがる!
小暮は真っ赤になってぷるぷる震えてる。
あああ、小暮すまない!
「ばーかばーか、俺と小暮は何があっても絶対大丈夫なんだよ!」
西条に捨てぜりふをはき、小暮の手を引いて走り出した。
「小暮、今度バイブ使ってみない?」
耳元で言うと小暮は真っ赤になってまたぷるぷる震えだした。
「…あ、綾小路がしたいなら、いいよ…」
ああもう、バンビちゃんにはかないません!
end
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