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「おはようございます」

翌日、目覚めてすぐに目の前で真っ赤になっている幸人様に微笑んで挨拶をすると、恥ずかしそうに下を向き小さな声で

「おはよう」

と返してくれた。

「お体は大丈夫ですか?今日は休まれますか?
こっちは初めてだったんでしょう?」

『こっち』

といいながら、ベッドに横たわる幸人様を抱きしめて腕をそっと下に降ろし、昨日散々かわいがってやったつつましやかな蕾の辺りを指先でちょん、とつつく。

一瞬びくりと体を震わせて目を見開いて、真っ赤になってシーツにもぐりこんでしまった。

あらら、言っちゃダメだったかな?っていうか、触っちゃダメだったかな。今のは完全なるゼクハラオヤジだと自分でもちょっと自覚する。でも、幸人様がかわいすぎるから仕方ない。

今迄の経緯から察するに、幸人様は男役しかやったことが無いに違いない。
俺様で、傲慢なあの幸人様が俺の為に受け入れる側になってくれた。
その事実が嬉しくてニヤついていると幸人様が真っ赤な顔でじろりと睨んできた。

「すみません、からかったわけじゃなくてですね。
あんたが俺の為に体を開いてくれたってのが嬉しくて。
…だって、幸人様を愛せたのは俺だけってことでしょ?」

そう言って額にキスをする。

「…お前だけだ。
今迄も、これからも…」

その言葉に体中が喜びであふれる。


「今日は、うんと甘えてください。
全部俺がしますから」

抱きしめてもう一度額にキスをすると、本当に嬉しそうに顔をほころばせた。

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