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3

ふに、と柔らかいものが唇に触れた。
目の前には、あまりにも近すぎてぼやける幸人様。

柔らかいそれが幸人様の唇だと分かると同時に、幸人様が離れて俺を見つめた。
お互い無言で見つめ合う。
もう一度、幸人様がゆっくりと目を閉じ俺に近づく。
今度は俺も目と閉じた。

軽くついばむように触れていた唇が、段々と深くなる。

「ふ、んん…」

ぴちゃ、と湿った音が耳に響く。
俺は夢中で幸人様の唇に喰いついていた。

舌を吸い、絡め、口内をあますとこなく舐めまわす。

「んぁ…、どう、じま…、堂島…」

俺のキスに応えながら、幸人様が俺の首に腕を回し何度も俺を呼ぶ。

「…正明、です。幸人様…。」

ちゅ、ちゅ、と顔中にキスをしながら、パジャマ代わりの長そでシャツの裾から手を入れ、わき腹をなでる。

「まさあき…、正明…」

言われた通りに、俺の名を呼び撫でる手の動きに合わせぴくぴくと小さく体を震わせ俺にしがみつく。
ちゅう、と首筋に吸い付き、その白い肌に赤い花を咲かせた。

幸人様がうるんだ目で俺を見上げる。
その表情に、ひどく心が乱された。

ゆっくりと上を脱がせると、引き締まった美しい肉体が露わにされた。白い肌に、赤く色づく果実が二つ。
真っ赤な顔を俺からそらし、シーツを握り締めている。
その光景に思わずごくりと喉を鳴らした。

「…幸人様」

名前を呼び、もう一度今度は俺から口づける。
なんて甘い口づけ。
何度も何度も角度を変えて味わった。

「んう…!」

口づけながら、胸の粒を指先でかり、とひっかく。
幸人様はその刺激にびくん、と体を跳ねさせた。
両の粒を、爪で何度もひっかく。

「ひ、んぅ…、あっ、あっ…」

かりかりとひっかくたびにぴくぴくと跳ねる幸人様がかわいくて、しばらく乳首をいじっていると幸人様がぐずぐずと泣き出した。

「も、やだ…。んっ、んっ、そこ、や…」

ふと見上げると、真っ赤な顔をしてうっすらと涙を浮かべる幸人様と目があった。
どくん、と心臓が大きく跳ねる。


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