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8765ヒット、むむむ様リクエストの、『ノンケ美形×健気平凡』です。
ご希望に添えるよう頑張ります!
ではどうぞ♪

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僕は畑山義弘(はたけやま よしひろ)、高校一年生。ちょっと内気でどんくさい、男子校に通う平凡な男の子。

…平凡ってのは嘘かも。だってぼくは、



「山添君!おはよう!」
「おはよう畑山」



同級生の男の子に恋しちゃってます!



山添君は僕のクラスの人気者。背が高くてすっごくイケメン!とっても優しくて人当たりのいい彼は、色んな子から猛アタックされてるんだ。
でも、彼は実はノンケ。彼女とかもいたけど、女の子からのアピールが凄くてうざいからって理由で男子校に来たんだって。僕、一回彼女とデートしてる山添君を見たことがある。
なのに今度は男の子からアピールされちゃって、うんざりだって言ってた。気持ち悪いって。


…これは、告白した僕が彼本人に目の前で言われたこと。
すごく傷ついたけど、僕は彼にそれ以上にイヤな思いをさせちゃったことがすごく申し訳なくて。泣きながら頭を下げた。
『山添君のこと少しも考えなくて自分の気持ちを押し付けてごめんなさい』って。

そしたら彼が、ちょっと考えてから、

『…お前、ちょっとがんばってみる?俺が好きになるかどうか』


って。
このチャンスを逃すわけにはいかない!
僕は一世一代の勇気を振り絞って、頷いた。


それから、僕は山添君に振り向いてもらうために頑張ってる。お弁当作ったり(山添君に変な噂が立たないように、朝一番に来て山添君の机に入れる。彼の許可をちゃんともらってるよ)、お昼休みに混む食堂の場所取りをしたり(山添君がきたらさりげなく席を空ける)、僕は首席だから試験前に重要なポイントを書いた紙を渡したり、山添君に呼び出されたらすぐに彼の部屋に(バレないように)飛んでいって、掃除をしたり。


まだまだ朝の挨拶を交わせるくらいのただのクラスメートだけど、少しは彼の中でランクアップできたかなあ?


今日は山添君は教室でお弁当を食べるみたい。僕の作った唐揚げを口に入れるのを見て、ドキドキしながら僕もお弁当を食べた。


僕の中の片思いの蕾が、いつか花開きますように。そんな願いを込めながら。

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