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「おれがいつも挨拶しながらお尻揉むから?お風呂の時おっぱい吸おうとするから?洗濯カゴからしゅーちゃんのぱんつ取ってにおいかぐから?寝てるしゅーちゃんのぱんつに手突っ込んでチンポ触りながら寝るから?」
「おまえそんなことしてたのか!!」
「だってだってだってしゅーちゃん好きなんだもん、大好きなんだもん!スキスキ大好き大好きしゅーちゃんしゅーちゃんしゅーちゃん、愛してるから捨てないで、俺しゅーちゃんいないと生きてけない!」
「だから尻を揉むな!」
腰にぎゅうぎゅうとしがみつきながらわあわあと泣く炎蒔。
泣きながらも尻を揉むあたりさすが変態だ。
「え、ENJI…?これが、あのクールで俺様で、氷の王子と呼ばれるカリスマ…?」
葛城が、呆然とつぶやく。
「そうだよ。これが、リアルの炎蒔。君たちが憧れ惹かれる『リアル』のENJIは、フェイクなんだよ。」
「――へ、変態じゃないか!」
「そうだよ」
「違うよぉしゅーちゃん、しゅーちゃんが好きすぎるだけだよぉ。ひどいな〜」
ぷくりと膨れながら、今度は俺の背中に手を入れ撫で回す炎蒔。
だからやめろ。
「そ、そんな…ENJIがほんとはクールじゃないなんて…あ、あんなすてきなENJIが、ゆるい変態なんて…!」
ショックの余り、フラつく葛城。
だが、足に力を入れ、きっとこちらを向いた。
「―――――――っでも!そんなENJIも、ギャップがあって好き!
誰も知らないENJIが、僕もほしい!」
こちらを睨み、きっぱりと言い切る。
―――君を呼んで正解だ。
「炎蒔、どうする?葛城はそんなお前がいいって」
「やだやだ、なんでそんなこと言うの?俺しゅーちゃんじゃないと嫌だって言ったじゃん、生きてけないって言った!
しゅーちゃんにしかチンポ勃たないもん!
葛城きらい!しゅーちゃんになに言ったの、しゅーちゃんに俺が捨てられたらどうしてくれるの?しゅーちゃんに捨てられるくらいなら芸能人なんか辞めるから。」
「捨てないよ」
俺は微笑みながら炎蒔の頭を撫でた。
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