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5

「おはようございます!今日も1日がんばりましょうね!
あ、ENJIさん、僕、サンドイッチ作ってきたんです!移動中、お腹すくかと思って!食べてくださいね!」


次の日の朝、事務所に入るなり葛城がENJIに張り付いた。
なんて露骨な。あなた一応、付き人修行が名目でしょうが。


「…いらねえよ」


ENJIが葛城を横目で見て、不機嫌に言い捨てる。

「遠慮しないでください!あ、移動の荷物に入れときますから!」


葛城も引かない。
なかなかのガッツだな。

それから一緒に仕事に行ったんだが、葛城は俺を完璧に無視する。
存在をではなく、ENJIの何かを俺がしようとすると、


「あ、それ僕がやりますんで触らないでください」


と、汚いものでも見るかのような目で見て俺を一切ENJIに関わらせまいとするのだ。
つまり、付き人としての俺を無視。
俺が邪魔なのね、はいはい。



仕事が終わり、自宅に帰ると炎蒔が引っ付いてきた。

「しゅーちゃんしゅーちゃん、なんであの人に全部やらせちゃうのぉ〜!おれ、しゅーちゃんじゃないとやだあ!」

ぷくりと膨れながら、俺の尻を撫で回す。変態め。

「しょうがないだろ、あの子大事な取引先の息子さんなんだから。一週間だよ、我慢しろよ」
「俺のムスコより、取引先のムスコが大事なの、しゅーちゃん!」
「死ね」

尻をなで回す手をたたき落とすと、今度はシャツの中に手を入れてきた。

「ちょっ…」
「じゃあ一週間我慢するから、後でごほーびちょうだいね。先にごほーびの前金ちょうだい。」

ニヤリと笑い、ベッドに押し倒された。

…ごほーびはいくらくらいの支払いになるんだろう。ちょっと怖い。

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