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3

炎蒔は、街で俺と買い物にでているときにスカウトされた。
事務所まで無理やり話だけでもと連れて行かれたときに、見た目とのギャップに社長は目玉が飛び出そうなくらい驚いていた。
そりゃそうだ、炎蒔は切れ長の目にすらりとした体、言うなれば狼のような見た目をしているのだ。


炎蒔は極度の人見知りなので、芸能人になることを激しく拒否した。それでも、社長は炎蒔を必死に口説き落とした。

そして、恋人の俺を付き人にすることを条件にしぶしぶ承諾したのだ。


ちなみに今の俺様ENJIは、炎蒔の見た目をフルに生かすために社長が炎蒔に指導した。


こうして、カリスマアイドル、ENJIが誕生したのである。


「ほら、急げって!遅刻するぞ!」
「しゅーちゃあん、靴下がないよぅ〜。」
「その棚じゃないって言っただろ!ほらこれだ。はい、片足あげてここに足入れろって」


今日も今日とてかいがいしく世話を焼く俺なのであった。


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