1
9999ヒット・その1、まずは徹様リクエストの『お母様にはかなわないの続編』です!
まさか続編をご希望いただけるとは!
前回を越えるようがんばります!
ではどうぞ♪
―――――――――――
山奥にある全寮制の男子校。ここは、王道と呼ばれる生徒により荒廃するはずだった。
だがしかし。
この学園には、母がいたのだ。我が儘な子どもたちを、厳しく愛情深く躾るお母様が。
ほら、今日もまたお母様は子育てでてんやわんや。
「靴を揃えてないのは誰ですか!?」
今日も今日とて、大好きなお母様のおやつをもらおうと子どもたち(王道生徒会&王道転校生。そして爽やかスポーツマンに一匹狼)がお母様、花形纏の部屋にやってきた。
玄関に脱ぎ散らかされた靴を見て仁王立ちするお母様。
「「「ごめんなさい!」」」
慌てて靴を揃えに行く数人。
「纏ママ、俺お皿並べたよぉ〜、ほめてほめて♪」
「「僕たちなんかフォークも並べたもんね!」」
「てめえら、イイコぶってんじゃねえよ!」
「そうですよ!早く来たくて寮の廊下を走ってたくせに!」
ちゃっかりイイコアピールをして纏にまとわりつく会計と補佐双子に、一匹狼と副会長が引きはがそうと割って入る。
ぎゃあぎゃあと騒がしく言い合いをする中に、会長、転校生の宝、スポーツマンが戻ってきた。
「お前ら、纏から離れねえか!」
「纏、纏!俺の隣こいよ!」
「宝、無理やり引っ張るのはよくないな。花形くん、こっちでいいよね?」
みながみな、おかあさんの取り合いだ。
「いい加減にしなさい!きちんと席につかないとおやつあげませんよ!」
ぴりゃりと纏が言うと、みんな慌てて座りだした。
そんな様子を見て、纏は仕方ないなあと微笑んだ。
作ったおやつを手に、台所から出たその時。
「はい、今日はシフォンケーキを…」
―――――――ぐらり。
「「「「お母さま!!??」」」」
纏は、突然倒れた。
[ 112/459 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
top