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3

みなが、目を丸くして花形に視線を集中する。



今までなされるがままの大人しい生徒の突然の行動に、みな驚く。
平凡な生徒が、とうとう反撃にでるというのか。だが、相手は皆資産家の息子たちばかり。下手をすれば、退学になり家も潰されてしまう。
あいつも終わりだな、とみなが、さげすんだ目で見始めたとき。


花形は、きっと鈴野を睨みつけた。


「何でそんな食べ方しかできないの!ボロボロボロボロこぼしまくって、作ってくれた人に申し訳ないとか思わないの!?」

「ま、纏?」

「ああほらもう、口に物を入れたまましゃべらない!ほら!口の周りケチャップだらけじゃないか!」


素早くティッシュを取り出し、鈴野の口の周りを拭いてこぼした周りを片付ける。
ナフキンを一枚取り出し、鈴野の首にかけてやる。
「ま、纏…」

鈴野がおどおどと声をかける。

「食事中は大声を出さない!早く食べなさい!」
「は、はい!」


腰に手を当て、ぴしゃりと言う花形に慌てて鈴野はオムライスを食べ始める。

「ま、まとい「スプーンは握りしめないぃぃ!!!もう片方の手は皿に添えなさいい!!前屈みにならない、背筋はしゃんと伸ばすぅ!!!」は、はいいい!」



迫力に負け、言われたとおりにスプーンを持ち直し姿勢良く食べ始める。

みなが一部始終をあっけに取られて見ている中、俺様会長が我に返ったかのように怒りを向けた。

「てめえ、宝に向かってえらそうに「会長。」
な、なんだ」


花形に食ってかかろうとしたが、低い声で呼ばれ思わずびくっとなる。

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