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「ええっと、焦らすのは常識、恥ずかしがることは全力でさせる…ですか」
「そう!例えばさ、わざと先にイって抜いてやるの。そしたらあと少し…ってとこでイケなくて美味しい肉棒までお預けされちゃって、でも言えなくてぐすぐす泣くのが最高たまんなく可愛いんだよね〜!あと俺がしたいのは、乳首で絶頂プレイかな。まだ開発中だから無理だけど、そのうち乳首だけでイケるようにしたい。ふふ、思い切り焦らしてやったら開発上手くいくかな?腕を縛って、色んなとこ愛撫してガッチガチに勃起させた後イキそうになったら愛撫を止めて、イケない様にキツキツの革パン履かせてやるの。そんで乳首だけ延々といじってやるのとかどうかな?脱がせて、イキそうになるまで苛めて、また革パン履かせてイケない様にして乳首苛めて、を3時間くらい繰り返したらすぐできるかな?」
「いいですね。きっと早く開発できるんじゃないでしょうか。乳首を筆でいじめてやるのも効果的かもしれませんね。私は主に羞恥プレイですかね。トイレの外でおしっこの音を聞いて、出てきた時に『しょろしょろとまるで川のせせらぎのようだね』と言ってやると真っ赤になって泣き出す妻の何と可愛らしい事か」
「弘斗さんは変態だよね。俺はそっち方面はあんまりだけど尿道責めはしてみたいかな。あれって刺激するとおしっこ洩らしちゃうんでしょ?後始末とかしてみてあげたいかな」
「ぜひやってみてください。私の夢は温が大きい方をするときに私の手のひらに出してもらって、においと形を毎日日記につけることなんですよ。」
「へ、へんたい!」

黙って聞いていた海星が思わず叫ぶと、弘斗はきょとんとした顔をした。
冴葉に至ってはそんな弘斗の顔を見て間抜け面!とけらけら笑っている。

「何を言っているんですか。普段排泄にしか使わない所を酷使しているんですよ。ケアをしてやるのは旦那の役目です。いつもは最善の注意を払って事に及んでいますが、やはり私も男ですのでタガが外れることはままあります。そんな時、万が一にも中の見えない所で傷がついてしまったら、それを判断するには中から出てきたものを見るのが一番でしょう?」
「ああ、なるほどね〜。」
「本当は小型カメラなんかを挿入してやりたいところですが、今はまだ少しづつ洗脳…おっと、エロ調教…失礼、愛を確かめ合っている所ですのでね。本当は温が自分からお尻の穴を広げてくれればいいのですがまあそれはおいおいですかね」
「あ、いいねそれ!中がどうなってるのかきちんと見せてごらん?なんてやってみるのもいいかもよ、海星君。」
「あ、それは大丈夫です」
「「え?」」

自分で穴を広げさせる、を目標に!と指を立てた二人が、さらっと海星が口にした言葉に今まで饒舌に講義をしていた動きがピタリと止まる。

「何て言うんですかね、あの、健吾さんはご存じのとおり俺を翻弄するのがすごくうまい方でなんでも結構自分からやってくれるんですよ。こないだもちょっとしたことで喧嘩しちゃって、怒った健吾さんが俺を縛り上げて、どこで買ってきたのか透明なディルドを自分の穴にぶっ刺して、『よぅく見ろよ、中ひくついてんの分かるか?エロ穴、奥まで丸見えだろうが』って…」
「「…!!」」
「…あれ?どうしました?」
「…そんなおいしいシチュエーションを…奥まで、だって?睦月さんがそんなこと言ったら俺それだけでイケそうな気がする」
「私もです。温がもし自分から中を見てくれなんて言って来たら私はぬか10どころか20でもイケるでしょう」

海星の言葉を聞いた二人が、突然『こうしちゃいられない!』と勢いよく立ち上がる。

「ど、どうしたんですか二人とも!?」
「睦月さんを、もっとえろえろ奥さんにしなきゃ!さっき言った乳首調教一刻も早く!」
「私も、大きい方はまだいいとしておむつは成功しましたから今度はおまるでおしっこをさせるようにしてみます!」
「じゃあね、海星君!今日の講義はここまで!」
「今日はありがとうございました。またいつでもお声掛けください」
「ええええええ!」


それでは!と挨拶をして、振り向きもせずに駆け出す二人の背中を呆然と見送り、すとんともう一度椅子に座る。
ずず、と冷めてしまったコーヒーを飲み干し、両手を合わせる。


「ごめん、睦月さんに温さんとやら。」

どうかご無事で。と海星は二人の嫁の安全を心から祈った。


その後、講義に使ったノートの通りに焦らしプレイと恥ずかしい事をさせるの二つを実行してみたところ、焦らしプレイはやり返され、恥ずかしい事に至っては恥ずかしがらずにこちらが止める間もなくあっけらかんとされてまたまた二人に泣きつく羽目になるのだった。


睦月と温がどうだったのかは…みざる、いわざる、きかざるで。


end

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