小夏様より頂き物
ソレシラの小夏様よりまたまたお宝を頂きました!今度はなんと小暮と綾小路…!生徒×教師のパロディです!
綾小路がいい感じに意地悪…!こぐちゃん、先生になってもかわいい(#^.^#)
思わず自画自賛してしまうほどの素敵なお話です!
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「綾小路…」
放課後のざわついた雰囲気の中、凛とした声が響いた。
途端に、教室内が水を打ったように静かになる。
小暮は内心溜息を吐き、けれどもそれをおくびにも出さず件の彼を見つめた。
「……何ですか、小暮先生」
忌々しそうに自分を見て返事をする綾小路。
彼が小暮を毛嫌いしているのは、全校生徒が知っていた。
それだけ、綾小路が生徒達の人気を独占していて。
それだけ、小暮が生徒達に恐れられている。
だから誰もが知っている。
ただ、それだけ。
「明日の生徒総会について、生徒会長の綾小路に風紀委員から色々伝達事項がある」
「あー、はいはい。メモだけ頂けます?」
「読んで不都合があれば、風紀室に来るように」
そう言って差し出したメモ用紙を、綾小路の細くしなやかな指先がつまみ上げた。
今ざっと読んで気になる所は指摘しておこうと思った綾小路は、その文字の羅列を目にして思わずと言った風に呟いた。
「綺麗な字だな」
自分もそんなに下手ではないけれどと思いつつ、何度も読み返してしまう。
すると、目の前からメモ用紙が消えた。
いや、正確には奪われた。
「何すんだよ、小暮先せ、い?」
不機嫌さを隠す事なく目の前の教師を見据えると、顔を赤くした教師がメモ用紙を取り上げた体勢のまま固まっていた。
いや、その指先は微かにプルプル震えていた。
「…先生?」
「な、んだ」
「いや……そのメモ、先生の手書きだったりする?」
「っ…///」
羞恥に目元を赤く染める小暮は、普段の強面教師とは違い、初故の色気を醸し出していた。
綾小路は、その色香に知らず唾を飲む。
まるで、肉食動物が獲物を目の前にして、飢えを自覚するかのような、そんな気持ちだ。
「小暮先生、やっぱりメモじゃなくて口頭でお願いします」
「い、いやっ…///」
「さぁ、行きましょうか、せ・ん・せ」
他の生徒達は気付かない。
小暮が耳まで赤くしている事を。
生徒はおろか、小暮すら知らない。
綾小路の内側に情熱の炎が灯った事を。
さぁ、楽しい食事の時間だ――
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小夏様、ありがとうございましたー!!
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