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強面バンビを溺愛中!

2人で迎えた朝、小暮はまだ眠っている。
その寝顔は精悍で、男らしい。

…なのに、愛らしいと感じる俺は末期だ。


優しく抱きしめ、背中を撫でると
「ん…」
と、小さく身じろいだ。

ヤベエ、ムスコが反応しそうだ。
そのまま背中を撫でていると、小暮が目を覚ました。

「綾小路…?」

まだ夢うつつってとこか。ぽやんとしている小暮に口づけ、軽く舌を入れすぐに離れる。

「…おはよう。体は大丈夫か?昨日、無茶させたからな。」
「き、のう…?…っ、あ…」

急に思い出したのだろう。真っ赤になってシーツに潜り込む。
ぷるぷる震えているのがシーツの上からわかる。

「怖かったか?」
「…こ、わかった、けど、綾小路だから…、…綾小路なら、なにをされても、平気」


そう言って目だけを出してこちらを見る。
そういえばチワワちゃんのかわいい仕草を観察しているときに、同じことをしたチワワちゃんがいた。あの時、それを小暮に当てはめてみて『だめだ』と思った。


今は…


「…誘ってるのか?」
「…!ち、ちが…」


真っ赤になってぷるぷる震える。
ああ、かわいい。



「はは、嘘だよ。さすがにあんだけ無理させたからな。今日はもうやらないよ。世話は俺がするから、ひとりで動こうとするなよ?」

そう言ってキスをする。

「あ、りがと…」

頬を染めながらふわりと笑う小暮に、理性を総動員させた。



…2日が限度かも知れない。がんばれ、俺。

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