×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -




7

「は?…え?」


目が点になりそうになった。聞き間違いか?
なんだ、あいつが、オレと、ルームシェア?

つまり、一緒に暮らしましょう…って、

「てなわけで、はいプレゼント〜」


そういってあいつが差し出したのは、赤いリボンのついた銀色のカギ。

「これ、和ちんの分だよ?
ていうかね、和ちんに拒否権ないんだよね。
オレ、もう和ちんのおじさんおばさんに許可もらっちゃったんだもん」
「はああああ!?」
「だぁってえ!オレ、料理できないし、朝起きれないし、一人暮らし超不安だったんだもん!なのにうちの親ったら『新婚味わいたいんだからとっととでてけ』とかって、だったらオレ和ちんと一緒なら大丈夫って!おじさんおばさんにお願いしたら、その方がうちも助かるって二つ返事でOKくれたよ?」

開いた口が塞がらない。ていうか何で当事者を抜いて話を決めてるんだ、我が親よ。

「あんね、和ちんの部屋はもうリフォームして海外留学生のホームステイに使うんだって。もう四月から入居者が決まってんだって。おばさん昔から下宿のおばさんに憧れてたらしいね。」

え、なにそれ初耳ですけど。ていうか四月からオレ家なき子かよ。
…いや、違う。
選択肢は、一つだけ残ってる。

[ 7/283 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
トップへ戻る