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…あ、そうか。大学行っても遊びましょー、って話か。
「そうだな、なかなか時間合わなくなるだろうけど暇なときは連絡くれよ」
「じゃなくて〜…」
あいつはなんだかモジモジ?ソワソワしてる。
じゃなくてなんなんだ。考えがさっぱり読めなくて眉間にしわが寄る。
「オレね、料理全くだめじゃん?」
「ああ、しかも朝も弱いな」
そういや毎朝起こしに行ったっけ。
そんなんで一人暮らし大丈夫なのか?
いや、こいつの事だからすぐに友達もたくさんできる。それに、かわいい彼女ができるだろう。
なんせ女がほっとかないんだから。
俺もお役ごめんだな、なんてちょっと遠い目をしてると、あいつが覚悟を決めたような目をしてこっちを見た。
「ルームシェアしませんか?って、話。」
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[mokuji]
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