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8

「お前が引き受けてくれて本当に嬉しかった。毎週会ううちに、お前は俺に普通に接してくれるようになって。お前はやっぱりいい奴なんだ、人を噂なんかで判断しないんだって嬉しくなって。
会う度、お前をもっと好きになった。
それで、最後の練習の日、お前に『練習で告白してみろ』って言われて。
…俺が、気持ちを伝えられる最後のチャンスだと思った。
あの時、俺は本気だったんだよ、綾小路。
本気でお前に好きだって言ったんだ。」


涙を流しながら、ふ、と笑顔を見せた。


「そ、その後、西条に見つかって…お前に迷惑かけるわけにいかないって、咄嗟に言い訳したら、バラされたくなかったらなんでか言うことを聞けって。ずっと俺のそばにいろ、俺が呼んだらすぐに来いって言われて。…西条に言われて、お前に会えなくなったのが一番つらかったけど、お前に迷惑がかかるよりはって。
…け、結局迷惑かけて、ごめん…」
「……小暮…!!」



俺は、我慢できなくなって小暮を抱きしめた。

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