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それから、結局俺は一夜のベッドで一緒に寝てる。
「恋人同士だもん、別々に寝るのはおかしいでしょ!」
と言う一夜に、俺が反論できるはずもなく。
ただ、一緒に寝るのはいいんだけど、その、一夜が、ま、毎晩手を出そうとしてくるわけで、
「毎晩は無理だってば!お、俺、壊れちゃうよ!」
と泣きそうな顔で訴えたら、その場で押し倒された。
…なんでだ。
一夜は思いが通じ合ったあと、たがが外れたかのように毎日俺にくっついてくる。
毎日愛を囁くし、全身で愛を表してくる。
片思いで苦しかったあの頃と比べ、今は幸せすぎてどうにかなってしまいそうだ。
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[mokuji]
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