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2

俺が小暮鉄男に呼び出されて一週間。


『好きな奴のためにかわいくなりたい!』


呼び出した俺に、あいつは自分をかわいくしてほしいと訴えた。なんで俺にと思ったが、俺はこの学園で抱かれたいナンバーワンの男。学園にいるかわいいチワワちゃんたちといつも戯れているから、男からしてかわいい仕草とはなんぞやを一番わかっているかららしい。
切実に訴える小暮を見て、俺はなんとかしてやろうと思った。
それに、この強面を自分がプロデュースして変えるとか、おもしろそうだし。


んで、それから一週間、俺は寄ってくるチワワちゃんたちの仕草やなんやを観察してみた。


うん、かわいい。


そんで、それを頭の中で小暮に当てはめてみたりしたのだが。

「あの強面だしなあ…」

上目遣いをした小暮を想像してみたが、睨まれてるだけのような気がする。

「思ったより大変だぞこりゃ」
「綾小路さま、どうかなさったんですか?」

ため息をついた俺に、先ほどまで抱いていたチワワちゃんが問いかける。

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