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6

陸斗は体育館裏から、自室へと戻るとすぐさま寝室へと向かい高雅をベッドへ横たえた。
高雅はうるうると涙に濡れた目を陸斗に向ける。


「陸斗、なんで?おれ、やだって言った…、あ、あんな、あんなの…」


ふるふると震えながら陸斗に抗議する。泣いて怒りながらも陸斗にしがみついて離さない。
陸斗は優しく微笑み、そんな高雅の顔中にキスを落とす。


「…すみません、高雅。あなたがあまりにもかわいらしいので我慢ができませんでした。皆に見せびらかしたくなったんですよ、かわいいかわいい私のにゃんこを。」


ちゅ、ちゅ、と繰り返される甘いキスと甘い言葉に高雅は顔を赤くしもじもじと下を向く。


「…おれ、ねこじゃないもん…」


顔を赤くしながら上目遣いでぷくりと膨れる高雅に、陸斗はまたにこりと微笑みキスを落とす。

「いいえ、あなたは私だけのかわいいかわいいにゃんこです。毎晩私の下でにゃんにゃんとかわいく泣くでしょう?ああ、今日は上にしましょうか。」
「にゃ…!」

陸斗の言葉に高雅はまた一層顔を真っ赤にし、陸斗の胸に顔をうずめてぎゅうぎゅうと抱きついた。


「高雅…?」


…いじめすぎましたかね。陸斗が少し反省し、高雅にまたキスをしようと顔を上げさせるため頬に手を添えた時。


「…いいよ。おれ、陸斗のならいい。
かわいいにゃんこなんだよね?かわいがってくれるんでしょ?」


にゃは。と、へにゃりとした笑顔で陸斗の首に腕を回す。
陸斗は高雅の思わぬ言葉と行動に、真っ赤になって固まってしまった。



「あは、陸斗、真っ赤〜!」



そんな陸斗を見て高雅がけらけらと笑う。



――――ああもう!なんてかわいいんだ、このにゃんこは!



「―――――私をドキドキさせるなんて、いけないにゃんこですね。お仕置きです。」
「ひゃ、りくと…んんっ!」


陸斗は、高雅に噛みつくようにその愛らしい唇に口づけた。


「愛してますよ、高雅。」



おバカなにゃんこに必要なのは、少しのお仕置きとたっぷりの愛情。
今日も愛情たっぷりに、その体をしつけてあげますからね。



end
→あとがき

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