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6

今まで俺は、背の低いチワワちゃんしか相手にしなかった。

それは今思えば、あの時の小暮をどこかで探し求めていたんじゃないか。だから小さい子ばかりしか抱く気になれなかったんじゃないかと思う。



「食堂にはもう戻れないな。いい天気だし、購買でなんか買って温室に行くか。」


あの、始まりの場所へ。


「小暮、愛してるぞ」
「…俺も、あ、あいしてる」


温室についたら、まだまだ愛を囁こう。
傷つけた分以上に愛を感じてほしいから。



捕獲したつもりが、逆に捕らわれ逃げられない。哀れな肉食獣の俺に、かわいい子鹿の全てをちょうだい。


ああ、強面バンビにご用心!

end
→あとがき

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