感想 


4.地平線の向こうへ
 2009/10/24 - 辛口感想
ジャンル:ファンタジー
長さ:長編(連載中)

Story.31まで読ませていただきました。
(「設定」は画像が重すぎて、私の携帯からはページを開けませんでした)


いいかげんなあらすじ:
反帝国組織“シャングリラ”。ある日、“シャングリラ”は帝国によって、壊滅状態に陥る。“シャングリラ”の次期当主である彼花ユノ(14歳・♀・名前変換可能)の、苦悩と戦いの日々が始まる。


「小説」の体裁をなしていないことは、個人的にはあまり気になりません。
携帯から閲覧する分には、読みやすいです。
しかし、情報量が圧倒的に不足しているため、「読み物」として楽しめませんでした。





画面をスクロールし続けながら、読める作品でした。
改行が多めで、内容もシンプルなため、スクロール速度と同じ速さで読むことができるのです。
このこと自体は、全体的な観点からすると、あまり問題はなさそうです。

しかし、読むこと自体が「作業」となってしまい、非常に退屈でした。
苦痛ではないのですが、途中でスクロールするのに飽きました。

ストーリーを楽しむにしても、
シチュエーションに興奮するにしても、
キャラにときめくにしても、
雰囲気にひたるにしても、
情報量が少なすぎます。

肉付けどころか、骨格さえも足りていません。
あらゆる要素が不足していて、楽しめる点がまったくないのです。

ここまで描写も説明もないと、かえってすがすがしいのかも……
と思ってしまったほどです。


ストーリーに関しては、Story.1〜20はいらないかな、と思いました。
ユノたちの日常がメインで、なんの進展もないからです。
舞台やキャラの説明が目的だとしても、さっぱり設定が見えてきません。

二次創作で好きなキャラがメインだったり、キャラ絵が上手ですごく好みだったりすれば、
ストーリーがあってないような話でも、私は喜んで読むタイプです。
ただ、いくら好きなキャラを扱っていたとしても、この作品の情報量では、萌えられない気もしますが……。


キャラについては、名前と立場くらいしか書かれていないため、まったく印象に残りませんでした。
また、登場人物が多すぎて、名前を覚えられませんでした。

ユノ=主人公、空・澪・凪・その他=ユノの仲間……程度の認識しかなくても、
普通に読めてしまいまったのは、いろいろな意味で問題がありすぎます。


設定に関しては、様々な要素がチグハグすぎて、ワケがわかりませんでした。
“帝国”“シャングリラ”“第1〜8大陸”と異世界的な設定が並べられている一方で、
“スピーカー”“海水浴”“おっ○いプリン”など、現代的な要素も多く、
かなり動揺しました。

さらに、“三種の神器”“勾玉”“けん玉”など、和風な単語まで出てきたせいで、
どんな世界観なのか、ますます想像できなくなってしまいました。


「『小説』ではないどころか、『読み物』としても全然おもしろくないなぁ」
というのが、正直な感想です。

退屈に感じてしまう第一の原因は、繰り返し書いていますが、「情報不足」だと考えられます。
もっと妄想して内容を煮詰めて、内容を文章として惜しみなく出力していく必要があるのではないでしょうか。


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