(0420) ▼ 審神者♂ネタ

元社会人がとある本丸に第二の審神者として投げ出される話。シリーズ、か中編。

第二の審神者
20代、社会人…をやってた。

冒頭開始から暴露するけど、彼がなぜこの本丸に遣わされたか。これは刀剣たちには内緒の話。(って上から命令が)

元あった本丸にいた審神者は彼の兄で、彼が病気で亡くなったあと、引き継ぐ形となる。亡くなったお兄さんとは双子の兄、という前提で行きます。
病気で亡くなった後政府は彼には弟がいたはずだ、と全力で探しそこで漸く見つける。連れ込まれた弟(夢主)は、突然兄の後に次いで審神者になってほしい。という話が持ち掛けられる。弟は内心溜息を吐きながらも「分かりました」と了承。

(お国のため、ってか。戦争前の男みてえじゃねぇか)

審神者の適正はあり。早速とばかりに本丸に放り出され、こんのすけが説明してるのを横目にこっそり刀剣男士を盗み見。

(彼らが兄と一緒にいた、所謂神様…)

(…神様、か)

「それでは審神者様、挨拶を」

「…あー、と。先代の審神者に代わって俺が受け継ぐことになりました。宜しくお願いします」

審神者であった兄が亡くなって1週間立たずとして引き継がされた審神者。思うものは、皆同じ。最初はお互い寄ろうとしないが、いつまでもこれではな。と彼が少しずつ頑張ってみる。
いつかは先代の審神者は俺の兄貴だよって言いたい。じゃないと先代の審神者ってどんな人だった?って聞いても「はぁ?」って言われそう。


審神者♂について。
双子の兄貴がいる。しかし二卵性で顔も似てない。でも僅かながら雰囲気がそっくりで、短刀たちが先に歩み寄りそう。そういう感じで。

兄は何でもできる人で人望も信頼も強い、所謂出来る人。でも俺は兄と違って何もできないし、何をやってもうまくいかない。…唯一の取り柄は家事くらい。幼いころから兄と比較され続け、いつしか家政婦のような扱いを受けて家事全般はできるようになった。嬉しくない。や、あって損はないけど。
でもそんな親だったけど兄はいつも俺を可愛がってくれて甘やかしてくれた。嬉しくて泣いた日もあった。でも兄にすごく悪かったから泣きながらごめんね、ありがとうと繰り返した日も少なくない。
まあそういう感じで育ってきたわけよ。

何をやってもダメな俺だけど、最低限の事は出来たから、兄のやったことの後処理に使われることは多かった。仕事もらえるだけありがたいけどさ。
時には強がったね。同級生に「お前の兄貴はすごいのに、お前は全然だな」って。だから俺は「そうだろ!兄貴はスゲーだろ!?」とそりゃもう自分の事のように自慢したね。
小学生の頃はちょっと妬んでたけど、妬んだってしょうがないから自慢するという道を選んだ。その間も努力はしてるつもりなんだけどなぁ。周りのようにうまく実は結んでくれない。

そんな中政府からの呼び出し。なんとなく察してたけどまさか跡を継ぐことになるとは思わなかった。や、精々次が見つかるまでの繋ぎだと思ってたから。でもまあ繋ぎだよな、結局。
審神者の仕事して思ったのは、兄貴はこんなにも大変な事してたんだなって。審神者についてはよく分からなかったけど、政府からの仕事だし、とてもやりがいのあることだとは聞いてた。その時の兄貴の声ったら…あ、電話で聞いてたんだけど。


という感じでコンプレックスと戦いながら刀剣たちと仲良くなれたら、という話。
何気笑ったり、困ったり、表情を変えると兄とそっくりだってこと当事者たちは知らない。だから周りが見て(あ…)ってなる。最初は先代が出て来て胸が痛むし思い出しちゃうけど、いつかは(似てる、なぁ)くらいに思わせたい。もう悲しみを乗り越えた後で。
シリアスっぽい雰囲気が多め?のストーリー。


自分で書いといてあれやけど、よく分からん。


追記

2015.04.20 04:40


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