17


薄手の掛布団の上へと突如仰向けに沈んだ躰に蓮は状況を理解する間もなく、左右に開かれた脚の間に繋がったままの宮藤を認めて全身を震わせた。

「んうっ…っ」

達する直前でベッドに寝かされた躰は、体位の変換と合わせてぐっと挿入を深めた宮藤自身によって奥を刺激され、一気に昇り詰めた。

「なんだ、今のでイケたのか?」

ぴくぴくと痙攣する脚を抱えて宮藤は笑みを見せると、息を乱している蓮の顔を覗き込む。

「っ…せんせ、ひど、いっ、頑張ってたのにっ…」

涙で濡れた瞳で弱々しく宮藤へと責めるような視線を送り、自分の中で今だ硬度を保ったままの熱い肉欲をきゅうきゅうと締め付けた。
イッた直後で躰に力が入らないというのに、宮藤と繋がった部分だけは何かを欲するかのように中が頻りに蠢いている。

「…頑張りは認めるが、お前のゆるゆるな動きじゃ当分イケそうにないからな」

「い、一生懸命動いたのにぃ…」

「泣くなよ、良すぎるんだよお前のナカが。焦らされてるようで、動きたくなる」

宮藤は苦笑混じりにそう言うと、蓮の膝を掴んで左右に脚を大きく開かせ、腰を進めて根元まで自身を埋めた。

「んっ…」

小さく呻くように吐息を漏らす蓮を見下ろし、ゆっくりと腰を引いて自身を膣の入り口まで引き抜き、うねる中を堪能しながら最奥まで再び突き入れる。

「あっ、やぁっ…、あ」

「…すげぇな、濡れすぎ。自分で分かるか?」

「っん、あ、やだっ…せん、せっ…まだ、動いちゃっ…」

「…それは無理なお願いだろ」

首を微かに横に振って嫌がる蓮へと不適な笑みを返すと、宮藤は彼女の太腿を押さえて腰をリズミカルに打ち付け始めた。
蓮の中を出入りする度に溢れ出る愛液が避妊具に付着してぬらぬらと厭らしく光り、宮藤のモノによって押し出されては結合部から尻を伝い落ちていく。

自分で動いていた時以上の快楽が蓮の躰を揺さぶり、何度も繰り返される抜き差しに合わせて肌と肌がぶつかり合えば、ぱちゅんぱちゅんと水分を含んだ音が室内に響き渡った。

「はっ、あっ、ぁ、ひっ…やっあ、せんせっ」

「好きだろ、ここ」

「ふぅっ、んっ、だめっ、そこはっ…一緒にしちゃっ、あっ」

親指の腹でくりくりと赤く腫れ上がった陰核を捏ね回され、蓮は制止を求めるように宮藤の手へと自身の手を重ねた。
力無く重ねた手は尚も続く律動と陰核への刺激に耐え切れず、すぐに元の顔の横へと引っ込められた。
自身の下に敷かれた薄手の掛布団を握り締め、半狂乱になりながら首をぶんぶんと横に振り乱す。

「…あーあ、またイキそうだな。何回イクんだ、浅見」

「やぁっ、やっ…あっ、も、せんせぇっ」

「我慢するなよ、イケって。見ててやるから」

一定のリズムで奥を突かれながら陰核を強弱を付けて擦られ、薄っすらと開いた瞳の先で宮藤の鋭い瞳と目が合った瞬間、蓮は掛布団をきつく握ったまま躰を大きく仰け反らせた。
声にならない声が唇から漏れ出し、びくびくと躰が跳ね上がる。
中と外を同時に攻められて達したことで、途轍もない脱力感が全身を包んだ。



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