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くちゅくちゅと卑猥な水音をお互いの性器を擦り合わせることで奏でると、蓮は少しずつ呼吸を荒げていく。
宮藤の先端部分が陰核に擦れる度に痺れるような快感が躰を巡り、一度達していることもあってか昇り詰めるのは思いのほか速そうだった。
「んっ、ぁっ、せんせぃ…ごめんなさっ…、一人で気持ちよくなってっ」
腰を前後に動かしながら寝そべってこちらを見つめる宮藤へと視線を投げかけ、気持ち良さそうに目を閉じる。
自分の上で甘い吐息を漏らして厭らしく腰を揺らす蓮の姿は、宮藤の本能を刺激する。
疲れて勃つはずがないと思っていた自身の欲が、少しずつ脈打ち始めていることに驚きすら覚えた。
どうやら予期せぬ彼女の行動と、自分を求める姿がいちいち刺さってしまうらしい。
こんなにもちょろい男だったのかと、自分自身にがっかりするくらいだった。
「っあ…、先生のっ…おっきくなってるっ」
「…たくっ、お前はほんと…。浅見…、脱げよ。その方が興奮する」
低い声でそう促され、蓮の躰にじんわりとした熱が広がった。
見つめた先の宮藤の鋭い瞳が、僅かに興奮の色を孕んでいる。
溢れ出る愛液が宮藤の熱くなり始めた肉欲と絡み付き、蓮の手にまで垂れ落ちていく。
「せんせ…、脱がせてっ…」
腰を前後に滑らせたままはぁはぁと吐息を漏らして求めるような視線を向けると、宮藤はすんなりと蓮の言葉を受け止め躰を起こした。
「…お前には敵わねーな、浅見」
「んっ、っ…」
蓮の躰を隠すたった一枚のシャツを一気に捲り上げて脱がしていくと、白く滑らかな素肌が宮藤の眼前へと晒された。
脱がした服を無造作にベッドの下へと落とし、腰を揺らして小さく喘ぐ蓮と向き合う形で視線を合わせる。
「エロい顔だな、気持ちいいのか」
「う、んっ…、先生の、入り口擦れてっ…も、入っちゃうよ…っ」
先程より硬さを増した熱い塊を膣の入り口へと擦り付け、ぬるりと滑らせる。
目の前にいる宮藤の肩へと手を置き、蓮は僅かに腰を浮かせた。
「あっ、せんせ、いいっ…?入れてもいいっ…?」
高まった興奮で頬を紅潮させながら悩まし気にそう言葉を漏らすと、返事を待つこともなく勃ち上がった先端をつぷっと中へと沈めた。
「んっ、あ…」
「こら、待て浅見」
「あっ…!やぁっ…!」
肉欲の先端を柔らかな感触で包み込んだかと思うと宮藤に脇の下を掴まれ躰が浮き上がり、膣の入り口を押し入る快楽が遠のいた。
唐突に手放すことになった甘い痺れに蓮は首を横に振って嫌がり、宮藤へと不満そうな視線を向ける。
「油断も隙もないなお前は」
「や、せんせいっ」
疼いた躰をどうする事もできずにいる蓮を苦笑しながら一瞥すると、宮藤はベッド脇に置かれたサイドテーブルの引き出しからコンドームを取り出し慣れた手付きで素早く装着した。
「あっさりその気にさせやがって。来いよ、浅見」