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社会科準備室は生徒の教室がある棟とは別棟の三階奥にひっそりとある部屋だ。
元々は社会科で使うものが乱雑に置かれた部屋であったが、宮藤が自ら片付けて自分の居場所にした。

廊下は昼間でも薄暗く、他の社会科教師も用がない限りほとんど立ち寄らない。
自由で掴みどころのない宮藤に教頭は文句を言いつつ、相手にするのも腹立たしくなる為今ではほぼ黙認している。

同じ階の反対奥に美術室が存在するが、ふたつの部屋の間に使われていない空き教室がある為、余程の大声を出さない限り会話が聞こえることもない。

宮藤は社会科準備室が人の寄り付かない所にある事に、今日という日は心底有難いと思った。

冷や冷やしながらそれなりの距離を蓮を抱えて歩き、なんとか無事に準備室に辿り着くとソファの上へと彼女を寝かせた。

「ちょっと待ってろ」

苦しそうに喘ぐ蓮へと声をかけ、準備室のカーテンを閉め切る。
入り口ドアにある小窓も自分で備え付けた短いカーテンで塞ぐと、暗くなった室内を電気を付けて照らした。

「…浅見、大丈夫か?」

「っ…せんせっ、熱いっ…苦しいっ」

頬を上気させ首元に触れるワイシャツを嫌そうに掴んでは、首を小さく横に振る。
前髪が汗でおでこに張り付き、涙が止めどなく流れ続けている。

「…詳しく聞きそびれたが、本当に大丈夫なんだろうな」

普通ではない蓮の様子に不安が過るが、今はそれどころではない。
彼女を楽にしてやることが先決だった。

「浅見、少し脱がすぞ。全部脱がせるわけにはいかないから、我慢しろよ」

学校指定の大きめのリボンを外すと、ワイシャツの前ボタンをすべて開けて行く。
淡いブルーの小花柄ブラジャーのホックを慣れた手付きで外してそのまま捲り上げた。

成長途中の小ぶりな胸が顔を出し、その頂きは既に勃ち上がり控えめに自己主張をしている。

「あっ、やあっ、あっ」

宮藤の手が優しく包み込むように乳房を揉みしだくと、蓮の躰はびくりと大きく跳ね上がり悲鳴にも似た高い声を上げた。

「……やっぱ、こっちじゃないよな」

「あっ…、」

辛そうに脚を震わす蓮の様子に宮藤は眉を寄せると、スカートから覗く脚を掴んで大きく左右に開かせた。
ブラジャーと同じ色をした下着はぐっしょりと濡れてその意味をなくし、この瞬間まで如何に彼女が耐えてきたかを思い知らされる。

「脱がすぞ」

口許を軽く握った両手で押さえながら不安そうに宮藤を見つめる蓮にはお構いなしに、下着に手をかけ一気に脱がせていく。
開いた脚の間から丸見えとなった陰部を覗き込み、宮藤は眉を顰めた。

「…おい、お前まさかとは思うがこれ…」

「ひゃっ、あっ、あ、せんせっ」

下から蜜を救い上げるように割れ目に二本の指を這わせると、蓮の躰から分泌された粘着質の体液以外のぬるりとした油分を感じて嫌な予感を察知する。
物欲しそうに口を開いてひくついている入り口へとゆっくりと指を押し込み、探るように回転させてから引き抜いた。
とろりと滴る蜜が白く濁り、離れていく指を引き留めるように糸を引いて膣と結んだ。

「…アイツ、塗るものを使ったとか言ってたがこんなとこに塗ってたのか。ふざけやがって、くそ…、ムカつくな」

なくなった指の感触から快楽が遠ざかり、蓮は短く呼吸を繰り返しながら不機嫌そうな宮藤へと潤んだ瞳を向けた。
もういい加減に我慢の限界がきていた。

「せんせぇ…、もっと…、もっとしてくださっ…やめちゃ…、やだっ」




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