遭遇













―――――ボコボコ、ボコボコ……。


不規則に室内に響く、その音。


「……無様だな、

 ユーリ・アルヘイド大佐」


男は―――縦に長い、まるで水槽の様な

透明なそれの前に立っていた。

その中には液体が満たされていて、

そこには一人の人間……の様な物が

液体と共に入っていた。


「大佐という地位について

 まだ数ヶ月だというのに、

 初の大舞台で己の武器≠暴走させ、

 そしてそのまま意識不明の重体……」


―――ボコボコボコ。


口や鼻から出る泡が、

透明な水槽の中で踊る、躍る。


「それに先日、

 妻が子供を産んだそうじゃないか。

 妻の顔も子供の顔も見れないなんて……

 可哀想な人だ」


フンと、

どこか鼻で笑うその男。


―――ボコボコ、


相変わらずこちらは不規則な音。


―――ボコボコ、ボコボコボコボコボコ、


「……ん?」


なんだか様子がおかしい。

何かに気付いた男が水槽の元へと

歩み寄ったその瞬間―――





『…ァ……イ……』






「……っ!!??」


確かに口が、動いたのだ。

男はじりじりと一歩ずつ、また一歩と

後ろに下がっていく。


『……タ…イ………』

「…そんな……馬鹿な……っ!!!」


再び口が動いた事に、

男は驚きと恐怖を更に滲ませた。


「急いで団長に知らせないと……っ!!!」

『……ァ…………


 ヴァァァァァァァアアアアアア!!!』



―――パリン………!


一瞬で透明な水槽が壊れ、

中の液体が一気に室内に流れ込む。


「っ……ぎ……ぎゃぁぁぁあああ!!」


男は一目散に出口へと向かい、

それとほぼ同時に

室内には異常を知らせる警報がけたましく鳴り響いた。


『…会…タ…ィ……』


ぴちゃり、ぴちゃりと全身から液体を垂らしながら、

水槽からゆっくりと出てきるその人物。


その者を動かしているそれは、

ただただ一途な想い、それだけだった。


『…何処…ダ……

 会いた……ィ…………』


その者の歩みは――止まる事を知らず、

自警団の施設内には相変わらずけたましい警報が

鳴り響くのだった。









――――危険度5!危険度5!団員達は直ちに避難せよ!


「危険度5って………

 おいおいまじかよ」


チッと舌打ちをするのは、

少女の隣に居る少年、ロビン。


「危険度5って……どの位危険なの?」


そう呑気に呟くのは、一人の少女。

そんな様子を見て、

ロビンはハァっと大きなため息をついた。


「相当やばいぜ。

 それにほら、周りの奴らを見てみろ。

 皆一目散に逃げてやがる」


図書室から見えるそこの廊下には

我先にと逃げようとする人達で溢れかえっており、

ちょっとしたパニックが起こっていた。


「………なんだか情けない気がするんだけど…」

「……それは事の重大さが分かってないからだ。

 オレ達も逃げよーぜ」


少女の手首を掴み、

その大混雑している廊下へと進んでいくロビン。


「書類は?」

「そんなのに構ってられねーよ!

 ほら走るぞ!!」


多くの人混み。

ちらちらと赤い隊服を着た女の隊員も見えたが、

殆どが赤い隊服を着た男の隊員ばかり。


青い隊服を着た自分達は人混みの中でも

相当目立っていて。

特に少女は女の隊員という事もあり、

沢山の視線が背中に刺さる。


「ッチ………

 何を先頭はもたもたしてるんだ!」


一向に先に進まない隊員達に

舌打ちを一つ零すロビン。


「……先の方は先の方で

 パニックになってるんじゃない?」

「……あり得るな。

 ったくこれだからこういう非常事態に慣れてない

 赤の部隊≠ヘ役に立たないんだよ……」


自警団には赤と青の部隊二つが存在していて、

赤の部隊は書類専門、

青の部隊は戦闘専門と分かれているのだ。





「っキャァァァァァアアア!!!」


耳をつんざく様な、女の人の悲鳴が聞こえる。

辺りは一斉にざわつき、

声のした最後尾の方を一斉に振り返った。


「居る!居るわ!

 すぐそこに……曲がり角を曲がって……

 こっちに来るわ!!!!」


主語がないんだけど……と呟く少女を余所に、

周りは更にパニックになり

我先にと先頭に行こうとして

無理矢理こちらに来る隊員達が増えてしまった。


「っ狭……!!」

「おいルカ大丈夫か!?」


元々背が少しばかり低かった事もあり、

周りから徐々に圧迫されていく少女。


そんなものはお構いなしにと

次々と隊員達がこちらに走り寄り、

少女の細い体は益々圧迫されていった。


「ロビン……先行って……、」


ゼエゼエと圧迫されていく肺で呼吸をする少女は、

なんとも痛々しく見えた。


「…お前を置いていける訳ねーよ!」

「私後から行くから…

 最後尾になるまでここで待つ……」


パタリと歩みを止めてしまう少女。


「な、何言って……!

 もうあいつ≠ヘ来てるんだぞ!」

「私なら大丈夫だから………、」

「何が大丈夫なんだよ!」


そんなやりとりをしていると―――

ふと、

少女の手首からロビンの温もりが消える。


ロビンは人の波に呑まれ、

歩いてもいないのにどんどんとそちらの方に

流されていっていた。


「っルカ!おいルカ!!」


そんなロビンの悲痛な叫びに

一瞬眉をひそめた少女だったけれども、

すぐに大丈夫だと言うかの様に

小さな笑みを浮かべてみせた。


どんどんと小さくなっていくその声。

少女はハァハァと息をしながら、

目の前を通り過ぎる人の波の最後尾まで見送った。





『にゅー………マスター大丈夫?』


誰も居なくなった廊下の端に、

ペタンと座り続ける少女に

召喚してもない魔獣がふと姿を現した。


「……私召喚してないんだけど……、」

『マスターが心配で

 勝手にこっちまで来ちゃったぁ☆

 ねーロリィ』

『………ん……』


ふと自分のすぐ隣を見ると、

いつの間にかもう一体の魔獣も勝手に出てきていて、

少女は苦笑いを零した。


「……全く、自己中なんだから」

『自己中じゃないよぉー!

 こういうのは、

 想いやりがあるって言うんだよ!』

『……マスター大丈夫?』

「うん、一応ね」


のらりくらりと会話をしながら

息を整えた少女は、

その場から立ち上がる。


「もう大丈夫。

 早く皆の元へ戻ろうか」

『うん!きっと皆心配してるよぉ!』

『…マスターが大丈夫なら…』


少女は魔獣達にニコリと小さな笑みを向けて、

その場から立ち去ろうとした。








―――しかし、少女の見込みは甘かった。

先ほど悲鳴を上げて逃げてきた女の隊員はこう言っていた。


『すぐそこに居る』

『曲がり角を曲がってこっちに来ている』


と……。








―――ヒタっ………


「!!」『っ!』『……』


何かが、音を殺してこちらにやってくる。

なんとなく気配がするのだ。

後ろから、

禍々しい魔力とよく分からない力の気を携えた、

一人の人物が。


三人は視線を交わすと、

わき目もふらずに走りだした。

しかし、

チリっとした痛みを感じたその瞬間に、

背後からはすさまじい炎が三人を

追いかけてきた。


「なっ………!!」

『マスター!防御魔法を張って!!』


目を見開く少女に、

マカはすかさず声をかける。


『…それじゃあ間に合わない』


そんなマカの必死な様子を横目でちらりと見たロリは、

くるりと後ろを振り返ると

二人を守るべく、

一つの魔法陣を宙に浮かべた。


『こういうものは……

 相殺≠オないと、厄介だよ……マカ』


するとそこからはすさまじい量の水が溢れだし、

見事にその炎を消してみせた。


『す……凄いロリ!』

「流石だね、助かったよ」

『…………』


ほんのりとした赤みが頬に現れる。

それを隠すかの様に、

ロリは二人から視線を外し

そっぽを向いてしまった。


『………ガ………ァ………


 っアァァァァアアアアアア!!!!』



「っロリ、マカ下がって!」


今度は少女が二人を護る番。

少女は瞬時に巨大な魔法陣を宙に浮かばせて

防御魔法を施した。


しかし、

その男が発した声と衝撃波は

それさえも粉々に砕いてしまい、

少女は二人を抱えてその場に勢いよく倒れ込んだ。


「ったぁ……!」

『マスター!

 ………にゅ〜、もう怒った!』


マカの瞳がスッと細くなり、

それに伴い瞳孔もかっと開く。

マカはその小さな体からは想像がつかない様な速さで

一気に男との距離を縮め、

獣染みた前足に変化させたその手で

男に斬りかかった。


「っマカ!」

『……お馬鹿………』


それに気付いた少女は大きな声でマカを呼びとめたものの、

その勢いは止まる事を知らず、

マカはありったけの力で

男の胸元に斬り込んだ。



―――ザシュリと、

肉が斬れる不快な音が辺りに響く。

それと同時に真赤な血しぶきが辺りに舞い、

マカは返り血であろうそれを頭っから被りながら、

相変わらず警戒をいた目つきで

地に伏せて行く男を見つめた。


「マカ!何やってるの!」

『にゅー!だってぇこいつ

 うざかったんだもん!』


全く反省の色を見せないマカのその姿に

少女は大きなため息をつき、

呆れた様な口調でマカに説教を始めた。


「…あのね、

 その人の服装をよく見てみて」


そう。

その男の服は真青な隊服。

少女が着ているそれと同じものだった。


「よく分からないけど……

 その人は私の仲間。

 そんな人の命まで奪う事はないでしょう」

『にゅーー!

 じゃあなんで襲いかかって来たのぉ!』

「……それは分かんない。

 だけども命を奪う必要はなかった」

『……にゅぅ………、』


マカが反抗的な口調で何かを言おうとしたその時、


―――ピクリ。


男の手が微かに動く。


『……!!

 マスター、マカ!

 その人……生きてるッ!!!』

「『!!!』」


バッと二人が視線をそちらに向ければ、

徐々に、徐々にと

ふせている体を起こしている男が目に入った。


『マカ!戻って!』

『にゅ……にゅい!』


その異常さに顔を青くさせる魔獣二人。


「……再生……してる……」


その胸元の傷はジュウジュウと音を立てながら

もの凄いスピードで再生していっていた。


「……どうすれば……、」


少女はこの男が何故自我を失い暴走しているのかが

全く理解していなかった。

それ故に

このまま戦い続けてもいいのか、

はたまた捕えた方がいいのか。

何一つ判断が出来ない状況だった。




そんな中、

少女とその魔獣二人に救いの手がのびる。


「っルカ!ルカ!!」

「……え……?」


それは逃げたはずのロビンが

こちらに全速力で向かってきていたのだ。


「無事か!?

 それとこいつらは……、」


息を切らしながら、

ロビンは少女の横に居る二人をまじまじと見つめる。


「私の使い魔達。

 二人共、挨拶して」

『にゅー!初めましてぇマカです!』

『……初めまして。私はロリ……』

「っはぁ!?

 こいつら……魔獣なのか!?

 人間そっくりじゃねーか!!」


あり得ない。

そんな表情をするロビン。



元々魔獣とは獣や竜の形をしているのが一般的だ。

魔獣は知能が高く、

手なずけるのは相当手がかかり……

更に使い魔にするには契約≠しなければならず、

無理矢理させるのも

同意の元でそれをするのも、

お互いの魔力が高くなければできない

高度な魔法儀式だった。



『にゅ〜!だって私達ぃ、

 今までに数えきれない位食べて≠ォてるもん!』

『……多分百は優に超してる……』

「っはぁぁぁぁ!?」


更にあり得ないという表情をするロビン。

その様子に不謹慎だけれども

少女はクスリと笑みをこぼしてしまった。



何が不謹慎なのか。

それは少女の使い魔二人の発言の中に含まれている。


元来魔獣はその醜い部分も、その美しい部分も、

全てを含めて人間≠ニいう動物に

憧れを抱いているのだ。


だからこそ魔獣は人の姿に近づこうとする。

魔獣が人の姿に近づく方法は一つしかない。



そう、憧れの人間≠フ血を、血肉を、

大量に食する事だ。



そうすれば食した人間の魔力と生命力と血と肉とで

遺伝子データーを引き出す事ができる。

彼女ら魔獣の頭の中では

今まで食してきた人間の遺伝子データーが長い列を作って

脳内に詰め込まれている。

それらを参考に、

人間の持つ心、知能、価値観、考え方、見た目を

学んでいくのだ。


そして少女の魔獣二人は、

今までに人間を数百人と食してきた。

多少性格に難はでてるものの、

見た目も考え方も価値観も全て、

全てが全て人間とほぼ同じに変化していた。


ロビンの前で屈託のない笑みをみせるこの二人は、

もはや人間と魔獣の区別が

つかないだろう。

それ程にまで、人間に似ているのだ。



「っまあその事は後ででいい……

 それよりもルカ!

 早く逃げるぞ!

 あいつ≠ヘとにかく……やべーんんだ!」


そう言うやいなや、

少女の手首を痛い位に掴み、

ロビンは勢いよく走りだした。


「…痛い…、」

「うるせぇ!

 こうでもしねーとまたどっか行くだろ!」

「……確かに否定はできない」


そう小さく呟くと、

少女はちらりと後ろにたたずむその男を見つめた。


「…ロビン、あの人は人間……だよね」

「あぁ。

 脅威の再生能力と脅威の力を持った人間で、

 自警団の奴だ」


息をきらしながらも、

ロビンは少女のそれに応える。


「名前はユーリ・アルへイド大佐。

 比較的穏やかな性格で、

 オレは昔そいつと同じ部隊で働いていた事もある」

「…そんな人がなんで、

 あんな風に我を忘れて暴走してるの?」


その男は、まさしく異様。

強大な魔力と少女が今までに感じた事もない

未知な力を携えて、

再生した体でゆっくりとこちらに向かってきた。


「……『武器』っていうのは知ってるか?」

「武器?拳銃とか……剣の事?」

「……そうか、まだ知らねーのか」


ロビンは小さく呟くと、

まるで何かの説明書を読むみたいにして

淡々と言葉を紡いでいった。


「正式名称は『シンクロアームズ』。

 『武器』と呼ばれるそれとシンクロする事で、

 新たなる力を手に入れられる。

 そういう訳だ」

「…そんな武器の名前、今まで聞いた事なかった」


少女はわずかに目を見開く。


「当り前だ。

 これは自警団の中でも地位の高い奴。

 つまりは強い奴しか使う事のできない

 極秘の武器だ。

 その力はある意味で特殊能力=c。

 魔法とは似ている様で似ていない力を産みだす」

「それって

 極一部の人間が産まれ持って身につけている能力≠ニ

 どう違うの?」

「いや、違わない。

 例えば団長なんかは能力≠フ持ち主だろ?

 あらゆる物を破壊≠キる……

 代々レオナルド家に伝わる特殊能力だ。

 確かに『シンクロアームズ』で得られる能力は

 それには劣るが、

 でもそれにほぼ匹敵する位の

 巨大な力を産みだしちまうぜ」

「……つまりは生まれつき特殊能力の備わっていない人でも、

 その武器を使えば自分に眠っている能力を

 引き出せる……て事?」

「あぁ。まあそんな感じだ」


段々と男の足音が近づいてくる。

ふと横を見ると、

それに気付いた魔獣二人が

わずかに顔を青くさせているのが見えた。


「…ロビン。

 私達……本当に逃げ切れると思う?」

「あぁ。逃げ切ってみせる。

 それにセナの率いる凶暴部隊、第二部隊が

 今現在あいつ≠フ殺処分を

 団長に申し出てる所だ。

 団長の許可が出れば……

 すぐにこっちに来てくれる」

「殺処分……!?」


あんなに化物じみた力を持った人間を

本当に殺せるのか。

と疑問に思ったけれど、

少女の頭の大半は


仲間≠ナあるあの人を

本当に殺してしまってもいいのか。


という疑問でいっぱいだった。


「…でもロビン、あの人は仲間だよね?」

「……あぁ」

「そんな人を、殺してもいいの……?」

「………」


何も答えない、ロビン。


「ねえ……ロビン、」


何か言ってよ。

少女が小さな苛つきを言葉に表そうとしたその瞬間、

ロビンはぽつりと何かを呟いた。


「…暴走した『シンクロアームズ』の保持者を止めるには、

 体のどこかに埋め込まれたそれを

 取り出すか壊すしかない。

 お前にはそれが………できるのか」

「……!」


その瞳はどこか哀しげで。

それを壊す事が、取り出す事がどれだけ難しいのかが

ロビンの姿からは窺えた。


「……『出来る』って断言はできない。

 だけど、

 可能性≠ネら私もロビンもマカもロリも、

 皆持ってるはず」

「……!!

 お前、まさかやろうなんて

 思ってないだろうな……!?」

「あれ、ロビン凄い。

 私の思ってる事が分かるなんて」


少女はクスリと悪戯な笑みを浮かべると、

その場に立ち止まった。


「召喚魔法。

 我の応答に答えよ」


すると、地面からは魔法陣と

そこに浮かぶ一本の剣が現れ、

少女は何の躊躇いもなくそれを手にとった。


「久しぶりだけど……大丈夫かな」


その剣の刀身は真白く輝いており、

見る者を圧倒する何かがあった。


「ロリ、マカ!

 貴方達は後方で私の援護をして!」

『で……でもマスター!』

「大丈夫。絶対あの人は私が救ってみせるから」


チャキリ。

剣を構える音が辺りに響く。


「おいルカ!

 お前を助けにここまできたのに……

 オレのこの勇気ある行動を無駄にする気か!?」

「勇気ある行動?」


確かにあの人に追いかけられてる私を助けるのには

相当勇気が要ると思うけど…。

そう呟いた少女だったが、

ロビンは思いっきり首を横に振って

それを全否定した。


「違ぁう!

 お前……団長と知り合いだろ!?」

「……え、まあ……うん」

「団長……凄い怒ってるぞ。

 『なんでルカが自警団に居るんだ!』ってな……」

「……!!!」


ハッと少女は

自分の置かれている状況を一気に理解する。

勢いよく天井を見上げれば、

幾つかの監視カメラが廊下には設置されていた。


「…大人しく避難してれば

 団長にばれなかったかな」

「嫌、どっちみちばれてただろ……」


呆れた様な溜息をつくロビン。


「とにかく、

 今のお前は大人しく非難した方が身のためだぞ」

「………」


しばらくの間、少女は何かを考える。

しかしすぐに口を開き、

少女はニコリと一つ笑みを浮かばせた。


「今すぐ避難しても後で避難しても

 結局最終的には団長に怒られる。

 なら今この人を救って

 それから避難した方が、

 特だと思わない?」

「……オレはよく分かったよ。

 ルカが意外にも頑固だっていう事をな」

「意志が強いって言ってくれない?」

「ったく……しょうがねーな」


ロビンも腰に差している剣をスラリと抜き、

少女の隣に立った。


「意志の強ーい上司を持って、

 部下は苦労が増えましたよーだルカ中尉=v

「……ロビン………、」


少女は一瞬目を見開いたものの、


「……ありがとう」


またあの笑顔をロビンに浮かべてみせた。






















 ▼後書きのコーナー

 …管理人の脳内に、

 神速の青ブーム 到 来 !!!

 脳内が常に神速の青のキャラクターと話のアイディアで
 埋めつくされている管理人です←
 やばいですね……
 このまま行くときっと現実との境目が
 見えなくなります←←

 さてさて、今回突入した新しい編では
 ルカとロビンの戦闘シーンを中心に
 色々と話が展開されていく……
 予定です←

 この二人のコンビが本当好きだーーー!!!!





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