キャンディ・ガール | ナノ


■キャンディ・ガール
 

小さい頃の君は
カラフルな飴玉みたいなのが付いたヘアゴムで
いつも髪を結んでいた。

でも制服を着る頃には
髪から飴玉は消えて
下ろしているようになってしまった。


「ひゃあ!」

君の悲鳴で目が覚める。

「もう、いつも言ってるでしょ!
このピアスはキャンディじゃないんだから
寝ぼけて舐めないで!」

髪にあった飴玉は今は耳に。


やっと食べることができた。


2014.1.7


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