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  009 美人なお兄さんは好きですがそれとこれとは


 
 ギンギンなチンコだと思ってたら案外やわらかい。
 大きいから勘違いしたが半勃ちぐらいなのかもしれない。
 全部を口の中に入れるのは無理な程度に長いけれど硬さ的にそんなに苦しくない。
 剃っているのか陰毛はない。
 欧米ではパイパンが普通だって言うから意外ではないけど下の毛も水色なのかは気になった。
 美女顔とはいえ身体つきは女性的な要素が皆無だから女性ホルモンが多めとかそういうんじゃないんだろう。
 それでもDが体毛もじゃもじゃっていうのは想像が出来ない。
 
「……ンっ、ぐぅ」
 
 口から一旦出そうとしたら大きくなってつっかえる。
 歯が当たったような気がしてDを見上げるとそんなに気にしてなさそうでちょっと安心する。
 熱のこもった視線で見下ろらされるのもフェラの経験も実を言えば初めてじゃない。
 
 男を性的な対象にしたことはないし、人のをしゃぶるのが趣味とかそんなんじゃないけど、やむにやまれない事情っていうのは誰にでもある。
 深くは語るまいと思いつつ、どうしても口の中いっぱいに雄の匂いとでもいうのがあると思い出す。
 きっと先走りとかそういうのが嗅覚を刺激するんだ。
 
「スイ……苦しそうです」
 
 腰を引いてチンコが口内からさよなら。圧迫感が消えて息がしやすくなる。
 脱力するように濡れた床に座り込む俺に「ごめんなさい」と言ってくれるDに美人なお兄さんの魅力は性格も美人なんだと感心した。口の中にたまった唾液を飲み込む。少し喉も変な感じがするが唾を何度か飲み込むと治った気がする。
 なぜか理不尽なことをされたのにDにお礼を言いたい気持ちになって口を開いたが声は出なかった。
 
 Dのチンコは俺が口に入れてた時よりも大きくなっていた。
 さすがに五百ミリリットルのポットボトルとは言わないけど、消費税引き上げ以降によく見るようになった四百ちょっとのペットボトルのサイズぐらいになってる。
 子供の腕?
 さっきまで餅をのどに入れるように深く咥えこんだけど、これは無理だわ。
 人体には限界がありますので、サイズダウンしてからお越しください。
 
「疲れたでしょう? 少し上を向いて口を開けて待っててください」
 
 頬を紅潮させて自分のチンコを握る美女系お兄さん。
 とっても優しい言葉は心があたたかくなる筈なんだけど俺はどうあっても精液は飲むんだと乾いた心で理解した。
 ペットの掟だから仕方ないんだよね。うん、うん、大丈夫。
 セルフでDが俺の前で乱れてるとか恥ずかしがる前に呆然ですけどポカーンとした口はそのまま閉じないどくから早く済ませてね。
 どこか余裕そうな俺の頭の中だけど違うから。
 気持ちが全然追いつきません!!
 片手で俺の頭を撫でながらチンコをしごくD。
 音も声も顔もエロい。
 長い水色の髪は濡れてて身体に張り付いたりしている。
 白い肌はDの息が荒くなるたびに赤く色づいて俺の中の何かを刺激しようとする。

 美女顔とはいえ、男に俺が欲情するなんてありえない。
 Dの興奮が移るっていう状況でもないし反応しそうな下半身なんか嘘だ。
 
 俺の混乱をものともせずDは俺の口の中に精を吐き出した。
 射精直前に先っぽだけ口の中に入ってきたのに驚いてアゴの下あたりに両手をお椀のように形作る。
 無意識に精液が口からこぼれないようにしたのだと気づいて自分自身にちょっとだけ絶望した。
 むせたりして「失敗しちゃった、てへ」とかでDは許してくれそうだが、その場合はもう一度同じことをするんだろう。
 精液を飲めって言ったら飲むんだよね。分かってる分かってる。
 ペットな俺はお利口さんなのでチンコをぐいぐい押してこなくてもちゃんと口の中の液体は飲みますから。このまま飲んだらDのチンコ噛みそうだから口の中から出てくの待ってるんだってば。
 涙目になりながら訴えるように見上げればDは慈愛のこもった瞳で頷いた。
 頷いたにもかかわらずチンコがデカくなってるのはなんなの?
 生理現象だから自分は関係ない的な意味ですか。
 勃ったからまた抜けよみたいな?
 
「スイ、そんな顔したら……終わるものも終わらなくなります」
 
 どんな顔を俺がしたっていうんだよ。
 抗議をしようにも「ふぐっ、んん」としか言えない。
 口の中にチンコあるからね。
 
 結局、Dはその後に二回射精した。
 助かったのはほぼ顔射で俺の口にこすりつけてきたわけじゃないこと。
 顔にかかったものをDが指でとって俺の口の中に入れる。
 俺に精液がかかった指をしゃぶるように言うDにもちろん逆らうわけがない。
 チンコよりも指の方がサイズ的に全然楽だからね。
 自分からつらい状況を選んだりしないよ。精液舐めることは諦めるしかないんだ。考えない考えない。
 
 精液でドロドロ俺の顔面や髪の毛を洗い直したDは手早く俺に謎の衣装を身に着けさせた。
 俺が元々来ていたのは部屋着にしていたスエットだ。
 それが何処へ持って行かれたのかは知らないがバスルーム的なところから出たら何もなかった。
 
 俺の身を包む謎衣装の詳細だが正直直視したくない。
 分かりやすい言葉で表すならミニスカチャイナ。
 Dがチャイナ風な服装だったからちょっと気になってはいたけれど俺も合わせないといけないとは思わなかった。
 ペットだからか? 飼い主とペットはおそろいの服ってのはマダムあるある。
 ってか、なんだよ、ミニスカって。Dは生足じゃないじゃん。スリットあっても生足じゃないじゃん。
 これは本当に下がないのか!?
 履かせ忘れてますよ。ペットが困ってます! 飼い主、応答してください。
 
「スイ、肩幅に足を開いて……あぁ、壁に手をつくといいかもしれません」
 
 言われて俺は肩幅に足を開いて壁に両手をついた。
 Dに背を向ける形になって顔だけ振り向くと恐ろしい状態になっていた。
 俺の尻のあたりにDがしゃがんでいる。
 いやいや、そんなところをじっくり見ないでくださいと言う前に指を入れられた。
 
 本番は別料金……じゃなくって、そういうのはしないって話じゃないか!!

 Dの嘘つき、裏切者っ。
 ペットとエッチするのは獣姦であっていろんな団体から怒られる上に人として恥ずかしい行為ってアーッ!!


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