memo


ひとり
2024/09/22

痛いくらいに澄みきった夜空は桜色に覆われ、やがて緑香が青に映えて、それらが赤く染まる頃にあなたは消えた。

わたしは、今もあなたの姿を探してる。

立ち止まってるわけじゃないの。

あなたとの思い出は今も心の中にあって、わたしの中に鮮明に生きている。

だけど、変わっていく季節も、日々も、人も何もかも、たまにふと虚しくなる。

あなたは居ないのに、世界は進む。変わっていってしまう。

変わりたくないのに、わたしすらも変わっていく。

あなたを置いていきたくはないのに、目まぐるしく時間が進んでいくの。

まるで過去が、なかったかのように。

鮮明だったはずの声も、顔も、ぬくもりも、忘れていってしまうことが怖い。

忘れてしまうことは、また失うことになるから。

だからわたしは、今もあなたの姿を探してる。










(リハビリ的なもの)
(1年以上ぶりでございます)
(生きております)


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