『トリコさーん!』
パタパタ駆け足で近寄ってくる小松。
小柄だが、一生懸命ぎゅーっと力を込めて抱き締めてくるものだから、思わず頬が緩んだ。
「なんだあ、急によ」
『いえ…僕、トリコさんの隣に居れてすごく幸せです!』
「改まって言うことじゃねぇだろ?聞いてるこっちも恥ずかしい」
トリコの大きな手がそっと小松の頭に添えられる。
そのまま優しく抱き寄せると、そっと、だが噛みつくようにキスをした。
『んっ…!ふ、は』
「小松の口ン中甘ぇー」
『さ、さっきキノコプリン食べたからですかね…はは』
「どーだかなぁ、他の所も味見してやろうか?」
『今は遠慮しときます…』
目を合わせて思わずくすりと笑みを洩らす。
『トリコさん、大好きです』
「俺もだ、小松」
一緒に居れること以上の幸せは無しッ!
(ところでどこにキノコプリンなんか)
(道に生えてましたよ?気付きませんでした?)
(よし道引き返して食うぞ!)
―――――
初トリコマ!
この二人、大好きです
6.24
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