◆長編:第12章の後書き
2014/11/21 01:14

今更ですが、“後書き”なので当然ネタバレも含みます。まだ本編を読んでいない方は、本編を読んでから後書きページを読むことをお勧めします。





長文お疲れ様でした!
長かったですね^^;私もここまで長くなるとは思いませんでした;

今章のテーマは『繋がりとその強さ』

セキラの過去編でした。楽しみにしていた方が多かったようで…嬉しいです^^*

さてと。何から書こうか(笑)

なぜ私が前半と後半の切り方をあのようにしたか。「セキラが裏切った!」を強調するなら彼の幼少期回想前で終われば良い。なのに、なぜそうしなかったか。

テーマでお分かりの通り、私の強調したかった部分が「繋がり」だったからです。

人は“独り”では生きていけません。家族との繋がり、友人との繋がり、愛する人との繋がり…まだまだあります。ネット上での人との繋がり、手紙での繋がり、コメントでの繋がり…人は何かしらの「繋がり」を必ず持っています。それは時に自分の支えとなり、教訓となり、そしてこれから生きていくにあたっての糧となる。それは良い意味での繋がりはもちろん、悪い意味での繋がりもです。

私はそれをこれまでの人生で実感してきました。きっと、これからも。

セキラは家族(母親)の「繋がり」が全ての原動でした。やむを得ず侵略者サイドとなっても、「繋がり」を利用して生きてきました。でも、事情が事情だっただけに心のどこかで罪悪感があったんでしょうね。でも、その気持ちが大きくなれば守りたい家族を失ってしまう。だから自分の感情を閉ざし、仮面を被る道を選んだ。

しかし、カヤたちによって感情を閉ざすことが出来なくなった。頼られると嬉しい。支えられると安心する。そして、一緒にいたい、と思えば思うほど自分の汚さが見えてきてしまった。…セキラはすっごく悩みました。「繋がり」が彼に大切なものを与えてくれたと同時に苦しみも与えてしまったのです。私がすごく書きたかったのはここの葛藤部分。苦しんで悩んでそして出した結論は本編の通りです。

自己犠牲的な結論でしたが、セキラの場合は少し「逃げ」も入っています。「皆を守りたい」気持ちと「この葛藤から解放されたい」という気持ちがあったからです。
多分、四人の中で一番人間臭いのはセキラかと(笑)

「繋がり」と言えば、カヤ。第1章の冒頭での彼の言葉を覚えていますか?

「他人との繋がりの先には何がある?信頼?安心?でも、そんな目に見えないものなんて、すぐに壊れるに決まっている。他人との繋がりを求めるからこそ心は揺れ動く。なら、ボクは、他人との繋がりを絶とう。」

そんなカヤが繋がりを絶とうとしていたセキラに説教をかましています(笑)というのも、カヤは前章で「繋がり」の大切さをすでに気が付いていたからです。

「自分のチカラだけではここまで来られなかった。みんながいてくれたからボクは強くなれた………認める。もう一人で何でもできるとは思わない。」

やっと主人公らしい言動になりましたね!
カヤはもう自分が間違いだと“認め”、同じような立場のセキラを救うために手を差し伸べた、ということでした。

さらに、私が伝えたいのは繋がりの「強さ」
一度できた繋がりはそうそう切れません。良くも、悪くも。
その繋がりをどうするか。それは人の生き方によって変わります。

だけど、これだけはハッキリと私は言います。

「繋がりから目を背ける人は、誰も、何も、大切にできない。」

先にも述べましたが、人は独りでは生きていけません。それを認めない限り、人は成長できないと私は思っています。


さぁて!今回の見どころ(?)

・セキラのセリフの嘘を何個見抜けた?

・鈴と貝殻のアクセサリー
MOTHERで言う「フランクリンバッジ」―雷技(初代だとPKビーム)を跳ね返すバッジの役割をしています。

・セキラのあれこれ策(セキラは自分がいなくなる前提で策を立てた)
カヤにあげた棒→今後の戦いのためにカヤの力を最大に活かせるように手助け
ヨヒラにあげた傘→自分(セキラ)がいなくても彼女を守れるように願いを込めて
母親にあげたペンダント→抜け道内の地図(彫ってある花の茎が経路となっている)
ホノケにあげたランプ→抜け道内での灯り
さすがに気が付いた方が多いようで(笑)良かった良かった。

・一回目のVS幹部時でのカヤ
セキラが「PSIで攻めるのは得策ではない」と言っているのに、カヤはどんな行動をしていたでしょうか?

・ヨヒラの気づき
第8章Cにその描写あり

・セキラの計画を全て知っていたカヤ(とヨヒラ)
…ということで、最初の戦いは本気を出していなかった、ということである。

・なぜカヤとヨヒラはホノケにセキラのことを言わなかったのか。
セキラが自分から話してくれることを最後まで信じていたから(結局セキラは話さなかったけれど、それを二人は許した)

・二回目のVS幹部時のカヤのセリフ
「前は『仲間』が一人足りなかった」→セキラのこと

・暦先輩ズ
暦先輩ズの短編を更新していたのは再登場のフラグ(笑)

・『暁闇』
月のない明け方(広辞苑より)。
決して中二病っぽいタイトルにしたかったわけではない(笑)
「暁」の一歩前の時のことですね。辞書を引いて見つけました。

次章も言うなれば山場ですね。ヨヒラの街が大変なことになっています。さぁ、ヨヒラはどうする…?!次回もお楽しみに♪

それでは、ここまで読んで下さりありがとうございました!!

追記




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