｢幸村くんのことが、好きです｣
｢なに言ってるの、俺がお前みたいな普通な子好きになるわけないだろ｣
(うわあああ何言ってるんだ俺!○○さんのことずっと好きだったじゃないか!)

｢○○をフった…のか？｣
｢蓮二…どうしたらいいんだろう俺……本当は好きで好きで仕方ないのに、口が勝手に｣

｢俺の視界にいないで｣
｢えっ……あ…ごめんなさい｣
(ち、ちがうんだ!むしろ側にいて欲しいのに!)

｢なにそのお弁当、まずそう｣
｢……っ、｣
(いやいやいやっ、すごく美味しそうだよ!俺だって本当は食べたいんだよ!)


夢主のこと好きなのに素直になれなくて意地悪というか冷たくしちゃうあまのじゃくな幸村…とか萌える 

｢犬が犬に懐かれてるのっておかしな構図だね｣

｢頑張った子にはご褒美あげなくちゃ、ね？｣ 

｢あれ、今日は化粧してないんだ｣
｢今日は休日だしね。それにどこにも行く予定ないから｣
｢ふうん、まるで別人だね｣
｢そんなに違う？｣
｢うん｣
｢…………｣
｢どうかした？｣
｢やっぱり化粧しようかな｣
｢今更？｣
｢だって……精市はそっちのが好き、でしょ？｣
｢そんなことないよ。どっちも君なんだから｣
｢………(きゅん)｣

(社会人な彼女の家に遊びに来た…とか) 

｢ねえちょっと邪魔なんだけど｣
｢え、なに？｣
｢テレビが見えないってば｣
｢そっか｣
｢………だから邪魔だよ!｣
｢きみは俺だけを見てればいいんだよ｣
｢いやだお前なんて見たくないよ!テレビ見たいよ!｣
｢わがままだな……｣
｢どっちが!!?｣

(構って欲しくてテレビの前に仁王立ち) 

Pipipipi……

｢あけましておめでとう!｣
｢…誰ですか｣
｢私だよ、わ、た、し｣
｢すみませんが振り込むの面倒なんで他を当たって下さい、ていうかまだ年明けてないんで全然おめでたくないです。じゃ｣
｢待て待て待て、これ詐欺じゃないから電話切らないで。てか私だよ!｣
｢だから誰ですか｣
｢……本当にわからないの？｣
｢……わかってますけど。こんな非常識な時間にこんなことをするのは跡部さんか先輩くらいです。それに着信がきた時点で名前が表示されてますから。いい加減からかわれてることに気付いたらどうなんですか｣
｢……!｣

………生意気だ!

(12月31日、23:55のこと)