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あとがき


 名もなき花を読んでくださって、ありがとうございます。ただすと申します。31話続いたこのお話も、今日をもって一区切り、仮の完結となりました。ここまで続けることができたのも、拍手やコメントをしてくださった皆様のおかげです。ありがとうございます。

 ACの頃からレノが大好きで、リメイクが発売されてからさらに恋に落ちました。なかなかレノの原作沿い連載がなかったので、愛が爆発した結果、生まれたのが「名もなき花」です。
 「原作が好きなのでそれに沿った話が読みたい。三角関係が好きなのでVSにしたい。でも神羅側だったら全然原作沿いにならなそう。原作のレノSっぽいから夢主手放すはずがないし。じゃあいっそレノは昔の男にした上で、記憶なくしてクラウドとイチャイチャさせたれ〜!」みたいな、自分の性癖に素直に文章を生み出したので、それがこんなにもたくさんの方に読んでいただけるとは思っておらず、びっくりしています。感想もこんなにたくさんもらったことがなかったので、本当に嬉しかったです。書くのが楽しくて楽しくて、遅筆なわたしにしてはものすごいスピードと集中力で書き上げてしまいました。今見直したら、1話は4月20日。ぴったり2ヶ月間ですね。本当に楽しかったです。

 レノとクラウド、どちらもとてもカッコ良くて、魅力的で、大好きです。このお話のレノはあんまり出番がないんですけど、登場させるたびにすっごい反響があって、笑っちゃいました。書いているときに意識していたのは、二人の対比です。(以下のお話は「名もなき花」のクラウドとレノについてだよ!短編は違うからね!他にもいろいろな二人がいていいとおもってるよ!)二人って本当に正反対ですよね。うぶでむっつりなクラウドくんと、手慣れててちょっとえちえちなレノさん。でも、クラウドは「俺があんたの生きる意味になってやる」とか、発言が、飾り気がなくて、ストレートなんですよね。レノに「何も知らないくせに」って言っちゃったり。自分の気持ちを、そのまま相手に伝えようとするのが、若さというか、真っ直ぐな気持ちで。それがちゃんと、夢主ちゃんに届くイメージです。
 それに対してレノは、すぐ夢主ちゃんに触れてくるし、チューしたり抱きしめたりしちゃうんだけど、言いたいことは全然言えてなくて。本当は、危険な目に合わせたくないし、そばにいたいのに、立場や、プライドや、夢主ちゃんのために、ぐっと堪えてしまう大人なイメージを持って挑みました。28話なんかまさにそれで。「死ぬなよ」はレノの精一杯です。「生きろ」って、言えないんですね、彼。生きることが苦しいことだって、わかっているので、そんなこと言えなくて、でも死んで欲しくなくて、あの一言です。いつか言えるといいんですけど。
 クラウドは「恋」、レノは「愛」のイメージです。クラウドはまだ恋だとたぶん自覚していませんが、これからちょっとずつ育んでいくのではないでしょうか。彼の恋って、“落ちる”よりは、種から大切に“育てる”イメージなんですけど、同じ感覚の方いらっしゃいます? そんなクラウドくんの、この先を書いていきたいのですが、とりあえずはここで完結となります。

 リメイク続編が動いているとアルティマニアにはあったのですが、どうなるのでしょうか。最終章は何度見てもやっぱり謎は謎のままなので、伏線張れそうなところはひたすら張ったんですけど。回収できなかったらすみません。心の目で見てね。最終話、エアリスが可哀想すぎて、つい、救わずには、いられませんでした。直前でクラウドとの絡みもあり、とっ散らかってしまった印象ですよね。すみません。でもやっぱり、前を向いて終わりたかったので、個人的には満足な終わり方です。

 この先、彼らがどんな旅を歩んでいくのか、一ファンとしてとても楽しみです。続編がゲームで出たら、彼らとまた会って旅をしたいと思います。最後に、「名もなき花」を読んでくださった方々、好きだと言ってくださった方々、本当にありがとうございました。あなたの人生を、少しでも彩れたら、幸せです。





200620 下西 ただす



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